機動戦士ガンダム 公国の威信03
- カテゴリ:自作小説
- 2010/07/31 14:36:25
U.C0087. 3.3
「いよいよ・・・今日か!」
「たのしみっすよねぇ」
ついにMSが届くのであった。アナハイム・インダストリー社開発の、新型MSが。
レンはそれを、マコトが連れて来たアナハイムのテストパイロット、
ジョゼフ・マーチスとともに、ノーマルスーツ姿で待っていた。
ジョゼフは、やや小柄で、南米系の血筋を持っていた。2人のヘッドセットに声が響いた。
「1時方向に輝点、来たんじゃないの?」
声の主はジョゼフの妹、レイリー。戦時中はスパイとして連邦軍内部に潜入していた。
そのため、レーダー機器の操作や、情報収集に関しては超一流だった。
兄妹どちらも、あけっぴろけな性格で、誰ともすぐ打ち解けた。
ゆっくりと、2機の輸送艇の姿が大きくなってきた。
物々しく3機のジムに護衛されているのは、つい昨日、エウーゴが
ティターンズの新型MSを強奪し、両者の争いが一気に表面化したからだ。
マコトとレイリー、そして、もう1人のテストパイロット、
ゲオルギー・アントノフも基地からあがってきた。
ゲオルギーはめったに口を開かず、色白だった。艇が繋留され、
5人はアナハイムの技師に促されながら中へ入っていった。
1機目。一年戦争末期の試作機、ギャンの面影があったが、シールドは幾分小型化され、
カラーリングも紫と薄青から、ターコイズと白に変更されていた。
「こちら、ギャン高機動2型は、装甲の軽量化とブースターの強化により、
機動性能を上げることに成功しました。また、武装も大型のビームランスに
変更しています。ゲオルギーの専用機です」
ゲオルギーの紫色の瞳には、全く光をたたえていなかった。
次のブロックへ、一行は移動した。
「先の大戦の後期量産機、ゲルググの射撃専用、ゲルググキャノンを重装化しました。
こっちは万能型で、ビームピストルを、あっちは狙撃型で、大型レーダーと、
ビームスマートライフルを搭載しています」
マーチス兄妹は、その機体へゆっくり近づいていった。
「使わしてもらうぜぇ、この機体は」
「アタシも」
「ではお二人方は別の輸送艇のほうへ」
レンは、輸送艇のなかで鈍く光るシルエットを見て、思わずつぶやいた。
黒地に赤いラインの入ったその機体に。
「・・・ケンプファー・・・」
「ええ、ケンプファーカスタムと、支援戦闘機、ウラノスです。
ケンプファーには大型ジェネレータを搭載したため、
ビーム兵器の運用が可能になりました。しかし、冷却装置が、
間に合わなくなってしまったため、大型冷却装置を搭載したウラノスとの
ドッキングにより補っています。また、ドッキングした状態では大気圏突入も可能です」
「マァ、ぜーたくな機体だこと」
この機体を使って、相棒とスペースノイドの敵を討とう、レンは決心した。
5機は、すぐライプツィヒに搭載された。
「新型見本市だな、旧ジオンの」
ロザリオはぼやいていたが、旧ジオンの優れたベースを、アナハイムの高い技術が
改良し、ティターンズの機体と、互角以上に戦えるであろう。
そしてライプツィヒは、ティターンズで開発中の新型MSのテストが行われている
コロニー、エデンへと向けて、出航の準備を進めていくのであった。
でもマコトはのれないのか!?いやいや、もしかしたら後半のほうでこの機体を託されるのか!?
乞うご期待!!です^^;
色々なMSの登場にわくわくしてきました^^
私の物語は女性っぽくなってしまうので、こういう文章がかけるのは尊敬です!!