【あらすじ】３年前、南熱海の永遠の森学園の女子生徒４人を乗せたバスが失踪した。運転士が路上に倒れた老人を見に行っていた最中、勝手に発進したまま行方がわからなくなったのだ。３日後、いなくなった４人のうち１人の女子生徒・東雲麻衣が、失神状態で発見されたが、意識は回復せず、事件は暗礁に乗り上げた。そして３年後、麻衣の意識が回復したのをきっかけに、日本に新しく設立された広域捜査官、つまりアメリカで言うＦＢＩのような組織の捜査官が２人、南熱海に派遣された。捜査官の星崎剣三と北島紗英はまず南熱海署を訪ね、歓迎されているのか疎ましく思われているのかよくわからない扱いを受ける。

【感想】なんというデヴィッド・リンチｗ　退廃的な倦怠感、閉鎖的な地方のさらに閉鎖的な全寮制学校、独特の間のお笑い、全員が一癖もニ癖もありそうな登場人物、しばらく見ていて懐かしいなぁという感じを受けたのは、このドラマがまんま和製ツインピークスだったからか。私はツインピークスは結構見ていたので、あまり違和感なくこのドラマの世界に入り込めたが、ツインピークスそのものが人を選ぶドラマだったので、全然肌に合わない人もいそうだ。私自身はかなりこのドラマには期待している。リンチ道を貫いてほしい。ってことは最終回がわけわかめになるってことかー！ｗ　さて。雰囲気を強調する余り、地方の警察署が何故か西部劇の保安官みたいな制服だったり、南熱海にアメリカのサバンナや巨大農場を思わせるような場所があったりと、映像がどうにも無国籍風。でもドラマなんて結局虚構なんだから、現実を再現する必要はないじゃーん。と思える人しかついていけない。私はついてけるけどｗ　かように、オマージュがたっぷり含まれたドラマで、個人的に、あくまで個人的には、Ｂ級もしくはサブカル的には完成度が高いドラマだと思うのだが、唯一の心配がヒロインの栗山千明。私は彼女はわりと好きな女優さんではあるのだけれど、今まで出て評判がよかったドラマや映画にシリアスなものが多いので、コメディ、しかもこんな独特なコメディでやっていけるのか少し心配なのである。初回見た限りでは、少し慣れてないなという印象だった。どうも彼女の女優としての真価が問われるドラマになるような気がする。

【あらすじ】うぬぼれは優子という若い女性が殺された事件を捜査する。優子の死体は川原に捨てられていて、顔面を酷く殴打され誰だか判別がつかなかったが、腰の刺青で母親が娘であることを確認した。そして被害者の顔写真を見たうぬぼれは、優子に惚れてしまう。一方うぬぼれ５の１人・穴井は、ガソリンスタンドで知り合った女性・ユリに一目惚れ。彼女をデートに誘うと簡単にＯＫしてくれたが、いつもデート中に先輩に呼び出されたと言い、穴井に送らせていた。しかもどうやら彼女の先輩は前科者のヤンキーばかりで、穴井はパシリにされてしまう。うぬぼれも穴井も気づかなかったが、優子とユリはそっくりだった。

【感想】えっ、死人にまで惚れてしまうの！？と思いきや、やはりうぬぼれは特殊な嗅覚で犯罪の臭いを嗅ぎ分けていたようですね。今回、犯人というより事後共犯なので罪は死体遺棄くらいで大した刑は食らわないでしょうけどね。しかもヤンキーで周囲に前科者がゴロゴロいるような環境では、ちょっとくらいムショに入ろうが逆にハクがつくみたいな感覚なんでしょうから、うぬぼれの誘いを断るのは当然ですねｗ　うぬぼれは夢で何回も会ってるけど、優子はその時初めてうぬぼれに会ったんですからね…。まだ少しでもなじみのある穴井とキスをしたのはまぁ当然といえば当然ですね。彼の場合れっきとした脅迫の被害者ですから。つか、やはぎ得したよなぁｗ　今をときめく若手女優の戸田恵梨香とキスできるとか、中年お笑い芸人には滅多にないチャンスですよ。あまり見たくない感じでしたけどね。うぬぼれとの方がまだ絵にはなるかなｗ　しかし、写真でしか見たことがない人に惚れるって本当にあるのかな…。私は写真から動いてるとことか３Ｄ化とかがうまくできない人なので、写真を見て好きになることはまずないです。マンガとかだと動いてなくてもキャラに親しみを感じることはあるんだけど、写真はほんとにないですな～。むしろ、写真の中に私の知らない世界があって、その中の人みたいな感覚がするので、縁遠く感じますね。知ってる人ですらそういう感覚がありますから、結構重症かも。