Nicotto Town


アフォカツ


夏休み・14日目 8月1日

すべてが終わった・・・。

俺の戦いは終わったのだ。

俺の、世界は無に包まれた。

何もかも捨てたから、終わらせられた。

それなら終わればなにも無い。というのは当然か。

この世界を諦観することが出来るのは肉体はまだ死を迎えていないという事だろうか。だけど、次第に意識が霞んでいくだろう。ああ、怖い。死ぬのが怖い。

どうして一思いに死なせてくれないのか。世界は最後まで俺に意地が悪い。

ああ・・・消える。消えるな・・・。

世界が崩壊する。

無であった世界が崩れ落ち始める。

”無い”というものが”無い”とするならそれは”ある”ということだろう・・・

な。

 

世界"俺"が元々の形に再生されていく。

誰かの罵声が聞こえる。酷く狼狽えていて吃って聞こえづらい気がする。耳の部分がまだ形成されてない。そんな気がするというだけだ。

だけど、顔の部分が完成に近づくとそれは正解だったと気づく。

肉体の形成→記憶"レコード”データからの送信エラー→解析→プレイヤーエラー(プレイヤー"RAY"の肉体を他のプレイヤー(プレイヤー"aaa")は共有できません)。

IDが別だ。とっさの事で"aaa"なんてIDを登録してからの肉体形成。これでは元の肉体とはリンクできない。

なら、新しい肉体を作るべきだ。

肉体の形成→思考”プレイヤー”データからの送信→許可→設定値MAX→開始→補完値MAX→ループ→完了。

「待たせたな」

敵の姿が見えない。逃げたか。レーダーには反応している。スコープモードON

敵の声はもう聞こえない。それほど相手は小さくなっていた。いや、俺が大きくなりすぎた。(現在進行形)

このアルゴニズムは危険だ。インフレニズムと呼ぼう。

「ただ身体がでかくなった程度で強くなったと思うなよ!!!」

もはや勝負にはならない。それほどの力の差。しかし・・・これが最後の戦いなんだろ?行くぜぇええ!


END





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