クラスター爆弾禁止条約発行
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- 2010/08/03 20:22:40
【8月2日 AFP】クラスター(集束)爆弾の使用、製造、輸出入を禁止する条約(オスロ条約)が1日、発効した。
2008年のクラスター爆弾禁止条約(Convention on Cluster Munitions、オスロ条約)は、これまでに107か国が署名、37か国が批准した。北大西洋条約機構(NATO)加盟国(29か国)は、英、独、仏をはじめ22か国が署名している。
一方、中国、ロシア、米国、イスラエルなどは未加盟。これらの国々は、大量のクラスター爆弾を保有・製造しているとみられている。
クラスター爆弾は、空中で親爆弾が開き、テニスボールやテーブルライター程度の大きさ・形状の子爆弾を数百個、広範囲にばらまく。子爆弾の多くが不発弾となり、子どもや民間人の犠牲が問題化している。ラオスやカンボジア、ベトナムなどでは戦争終結から数十年がたっても不発弾の爆発被害が起きている。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2745330/6027059
不発弾と言うキーワードが気になったのでこのニュースにしました。
小型の爆弾をいっぱい詰めた大型爆弾(クラスター爆弾)を使っちゃダメとする条約が
国連とかではなくNGOが各国に働きかけ8月1日に発行されました。
NGOが主導して条約を締結するのは 『対人地雷禁止条約』 に次いで2度目だそうです。
今回条約を推進したNGO団体の名前は 『Cluster Munitions Coalition』 クラスター爆弾連合(?)
と言うNGO連合です。 いろんなNGOがここには入っていて、日本からも社団法人未踏科学技術協会
と言う所がスポンサーとして参加している様です。(日本結晶学会の関係かも知れません)
自衛隊にもクラスター弾はありましたが、2008年に最初のクラスター弾廃止宣言が出る
前に、廃止する方向になっていたようです。
自衛隊がクラスター爆弾を使えるのは法律上国内でしか使えないのに、不発弾の処理も
大変だからと言うこともあるようですが、上陸されて戦闘になる事がなくなる可能性が高く
なったからとも言えます。
(周辺国のミサイルが日本に届く様になったので、兵士が上陸しなくても日本の主要機関を破壊される可能性が高くなった)
今回のクラスター爆弾の禁止条約には、アメリカ、中国、韓国、北朝鮮等の主な周辺国
は加盟しておらず、国土防衛が難しい大きな国とか、国境が無い代わりに軍事境界線が
有る国ではNGOが勝手に作った条約には参加しない方針のようです。
クラスター爆弾が禁止になる理由は、不発弾がそのまま地雷になる事で地雷禁止条約
を制定しても、「地雷じゃなくて不発弾です。」と言われてしまえば意味が無いからと言う様
な流れで作られました。
その為、元々地雷を製造し続けている国や、軍事境界線から地雷を撤去するのを嫌がる
国ではクラスター爆弾禁止条約どころか地雷禁止条約にも加盟していませんし、韓国では
2009年に新型対人地雷スパイダーを開発したばかりで、2013年までに配備する事を
目指してしたりもするので、最前線でクラスター爆弾や地雷、仕掛け爆弾が使われない
と言う事に繋がるかどうかは、各国の軍隊が努力するのを待つしかない状態の様です。
玉梓は後ろ盾が小さい条約や憲法にどの位効果があるのか少し疑問です。