Nicotto Town


およよ・れおポン


blu-ray で STAR TREK 買った


映画の話題だけど、ブログカテゴリを30代以上にしました。
「宇宙大作戦」を見て育った世代は40代以上が中心だから。

2009年に上映された新作のスター・トレックのブルーレイディスクが、値下げして売っていたので、買ってきました。

この映画。他のスター・トレックシリーズと違って、副題が付いていない。
副題が無いのは、第一作以来だ。

もともとテレビシリーズ「スター・トレック」があり、その後、続編「スター・トレック・フェイズ2」のテレビ放送が企画されたが、準備段階で中止。
改めて、映画の企画へ変更したのが、第一作の「スター・トレック」だった。

そして、基本設定を残しながら、登場人物や時代を代えて、シリーズの幅を広げた。

さて、僕の好きなのは、最初のスター・トレック。日本で最初にテレビ放送された題名が「宇宙大作戦」。主役がカーク船長であり、副長兼科学主任スポック、医療主任マッコイの物語。
今では、ファンはこれを「The Original Series」と呼ぶらしい。
そして、その直系の物語である映画の第一作が好きだ。

カーク船長が主役の映画は六作だが、一作目が「ストーリーが難解だ」という批判を受けてしまったために、以後の作品は軽い娯楽のほうへ舵を切っている。
なので、好きだと言えるのは、四作目までである。


さて、ようやく本題。
なんだけど、ネタバレになるので詳しくは書かない。

それから、感情移入した側の感想ではなく、職業や商売としての方向から、書く。


最初のテレビシリーズから40年以上経った今、副題の無い「スター・トレック」の映画を作る。
副題が無い、すなわち、登場人物がオリジナルシリーズ、カーク達である。

よく、そんな企画が成立したものだと思う。
常識的に考えて、同じ登場人物の作品を、昔と同じように、40年過ぎた今、作ることは不可能だ。

物語は、オリジナルシリーズの少し前の時代。
若いカークとスポックの話しだ。
まずそれが、企画としてのアイディアだろう。単純にオリジナルシリーズの続編では、役者もオリジナルが求められてしまう。しかし、もう高齢で、亡くなられた方もいる。
かといって、キャストを換えて続編では、多くの観客は納得しないだろう。

続編ではない新作。
オリジナルより「前」の物語。
重要なアイディアである。

昔を知っている人でも、「番外編」として受け入れてくれるだろうし、全く新しい観客も、昔を知る必要が無く、入りやすい。


そんなこんなで、オリジナルシリーズを愛している僕も(オリジナル以外に関心をもたない。と言ってもよい)、新作の「スター・トレック」は観たのである。

そして、驚いたのは、とんでもなく計算された設定だった。
昔からのファンを説得するように、緻密だ。

実は、映画を見始めると、「あれ?オリジナルと設定が違わないか?人物像が少し違う」と気にかかる。
ところが、物語が進むと、その違和感すらも、映画の中に組み込まれた計算だったのである。

昔のようにオリジナルは作れない。
でありながら、カーク船長とスポックの物語として、成立しているのだ。


これは、本当に天才の仕事だと感じた。


まあ、このブログで興味の沸いた人は、、、
う〜ん、でもオススメはしない。

この映画のすごさを感じるには、オリジナルシリーズから見直さなければならないから。

僕が言うすごさとは無関係に、

「血気盛んな若者が冒険する」
という物語がお望みなら、オススメである。

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