サウジアラビアに84機のF-15を売却
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- 2010/08/10 22:34:34
【ワシントン時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは10日までに、オバマ政権がサウジアラビアにF15戦闘機を84機売却する計画だと報じた。10年計画で総額は300億ドル(約2兆5700億円)。来月にも米議会に売却を通告する。
サウジは過去にF15を調達しているが、性能を向上させた改良型を購入する。サウジ南部のイエメン国境地帯での武装勢力掃討を強化する狙いもあるとみられ る。ただ、サウジの軍事力増強を警戒するイスラエルに配慮し、今回の売却計画の仕様では長距離射程の対地兵器は搭載できない。(2010/08 /10-15:57)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010081000639
サウジアラビアは日本の7倍の国土を持つ王国ですが、その国土の大半が砂漠の為に人が
住む事が出来ない為、人口は日本の約8分の1程で1600万人程の国です。
また石油等の資源が豊富な国で、ロシアに次いで世界で2番目に石油を汲み上げる事が出来
る国として有名でもあります。
厳格なイスラム教を信仰している国ではありますが、周辺諸国にはイラク、イエメン、ヨルダン
等の紛争を抱える国が多い上に、イスラム教の聖地メッカがあるので周辺国からメッカへの
巡礼が多いのですが、国土を守る兵士の数が少なく、水資源が無い為に農業や工業に
適しておらず、飲料水は海水を飲料水に変える世界一大きな設備を維持しているので
石油を売ったお金で経済と安全を維持している状態です。
現在イラン(イスラム教国家)ではイスラエル(ユダヤ教国家)と対立がましており、
核兵器を持つイスラエルに対抗すべくイランでも核兵器の開発に余念が無く、
イスラエルに対しては何もしない国連ですが、イランに対しては経済制裁を開始しており、
緊張状態が高まるにつれサウジアラビアでもイスラエル同様のF-15Eの導入が急がれた
が、アメリカは周辺諸国に配慮してF-15Eのダウングレード版のF-15Sの導入をして
います。(今回は更に改良されている様です)
中東ではF-15を持つ国はサウジアラビアとイスラエルだけで、イランとサウジアラビアの
対立がどんどん深刻化してきているようです。
玉梓は紅海の安全を願います。