パパのしあわせ 7
- カテゴリ:自作小説
- 2010/08/13 01:39:08
--------------------これはフィクションです----------------
BGM ジャニス・イアン 「LOVE IS BLIND」
http://www.youtube.com/watch?v=cQ-4yPEPck0
わたしの恋は暗闇 わたしの恋はつらいだけ
わたしの恋に未来はないの・・・・・・・
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東京での逢瀬が 三度。
お正月の次は 三月そして四月。
その次 休んで 東京に来られるのは お盆の八月。
「四ヶ月も会えないの いやだから そっちに行く。」
「来てくれるの。じゃあ スケジュール調べてみるね」
そうして 6月3日に決まった。
パパはね 今まで 北のほうは 福島までしか行ったことなかったの。南は九州のはしっこ。福島は ママとパパの新婚旅行。この旅で もうちょっと北まで足をのばしたの。パパはおみやげに カメオのチョーカーをつくってた。小さめのカメオを18kの枠に入れて 1.5mmほどの小さな真珠をぐるっと埋め込んだ クラシックなデザイン。それを赤い革のベルトでとめる 首にぴったりしたもの。
その日をむかえ 新幹線に乗り 彼女のもとへ
駅まで迎えにきてくれた彼女のブルーのアウディー
助手席で ドライブデートがはじまった。
「どこに行く。どこか 見たいところある?」
「そう言われても なにも知らないから おまかせで。」
「じゃあ 松島 行ってみる。」
チャットでは 声は聞こえない。
久しぶりに聞く彼女の声。
声の仕事をしていたこともあるという 美しいそのひびき
隣の席から 聞こえてくる。
傷ひとつ ついていない アウディーの車体
操縦のうまさを物語っている。
はじめて この狭い空間で 二人きり
少しの緊張と しあわせを感じ 無口になっていた。
パパは 生涯で たった二度しか 恋をしたことがないの。一度目は ママとじゃないの。ママとは私ができたから結婚したのだけれど 恋はしてないのね。私は パパとママのラブチャイルドではない。でもパパは私のこととても大切にしてくれたから パパのこと大好き。
パパも私と同じいじめられっ子だった。そして 家庭でも虐待されてたの。自分のいるべき場所を失ったパパの生存本能が パパの感情を封印してしまったのね。だから なにも感じなくなってしまった。つらい 悲しい 苦しい そんなこと感じなくなったから 生きてこられた。だから 恋も めったにしないの・・・・できないの。でも 一度恋したら 感情の封印が解けてくるみたい。見ててわかるもん。
-------------これはフィクションです--------------------------
ありがとう
どうも ありがとう
事情があって名前また変えたの
よろしくね
同世代かも~
これはフィクションではない・・ですね^^
素敵な小説ありがとう。。幸せ