10/08/13③ひとクロみんクロ指南所第一章④
- カテゴリ:みんなでクローリアン
- 2010/08/13 13:12:45
第一章「座標系を導入しよう ~座標系について~」
┗第四節「座標系の移動について」
さて、前回の講義で、座標系は単位格子表記にすることにしました。
例えば、第一座標系ならこんな感じでしたね。
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ここで、注目したいのは、
この灰色と桃色の色分けが意味するところの違いです。
今までの講義を追ってもらえば分かるとは思いますが、
灰色の部分は、直方体のコマが通った経路、軌跡のことで
桃色の部分は、通らなかった部分のことです。
これが座標系の定義でもありました。
よって、とある座標系に緑のコマが存在するならば
緑色のコマは灰色の部分にしか存在しないことになります。
例えば、第一座標系なら
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の3つの位置にしか緑ゴマは存在できません。
ちなみに、灰色に存在するとは言っても、例えば
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これはダメダメですよ。
これでは、第一座標系とは違う座標系になってしまってますから。
これは
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第三座標系ですからね。
さて、クローリアンの盤面は
9つの座標系によって分割することができることを
今までの節で述べてきました。
そのため、クローリアンの腕を左右するのは
「どの座標系を選択して、どう的確に動くかが鍵」だと言えます。
……さて、そうなってくると重要になってくるのが
座標系から別の座標系へのスムーズな移動
つまり、並進変換(倒れたままの移動のこと、座標系を変えるはたらきがある)
を、どううまく利用できるかが、大きな乗り越えるべき壁だと言えるでしょう。
では、どうしたらよいのでしょうか。
実は、無駄のない座標系移動は、3マス平方の中でやるのが一番なのです。
では、どの座標系から、どの座標系に移ることができるのでしょうか。
例えば、第一座標系を例にとってみます。
(灰色を残して置くと、ややこしくなるので
座標系そのものを明記するとき以外は、桃色で統一します)
このように緑のコマが配置されてるときに
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右に1マス(あるいは左に2マス)並進変換すると、
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このようになり、
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第二座標系に移動することができました。
元に戻って
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今度は、右に2マス(あるいは左に1マス)並進変換してみると、
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このようになり、
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第三座標系に移動することができました。
また元に戻ります。
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ここから、恒等変換によって移動します。
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↓
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恒等変換なので、これも同じ第一座標系です。
これを、下1マス(あるいは上2マス)並進変換すると、
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このようになり、
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第四座標系に移動することができました。
元に戻って
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今度は、下に2マス(あるいは上に1マス)並進変換してみると、
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このようになり、
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第七座標系に移動することができました。
このように、基本的には、1つの座標系からは
3マス平方の中だけに限った最小の並進変換で
4つの異なる座標系へと移動することができます。
これが、座標系移動の基本の動きです。
ところが、このように3マス平方の中だけだと、
どこにも移動できなくなってしまう座標系が一つ存在するのです。
その唯一の例外が、第五座標系です。
どういうことかというと、
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このようになっているので、
緑のコマは
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このようにしか存在できないので
「□」を盤面の進めないところ(穴、空白部分)だとして
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このようなコースだと
身動きが取れなくなり、戻るしかなくなるので
結果、手数も制限時間も無駄にすることになるのです。
もちろん、第五座標系でないと突破できなとという場合もありますが、
基本的には、第五座標系にならないように注意したほうが無難です。
今日はここまで!
今日中には無理でした。
NEXT STAGE
第六節「ひとりでクローリアンで実演しよう」
家に帰ってとしてやってきます。。。
多分夏休み終了後に取り組めるかと・・・・・w