Nicotto Town


今だけ、少しだけ。


海の思い出


子供の頃、子ども会の企画で、近くの海水浴場にキャンプに出かけました。

海で泳いだり、砂浜でカレー作って食べたりと楽しんだのですが、一方、その
とき僕の頭の中は、夏休みの宿題の工作のことで、いっぱいでした。

自由に何でも作っていいという宿題なのですが、僕は、廃物利用の意味も
こめて、空き缶をたくさん使って、何かを作ろうとしていました。10~20個は
必要でしょう。しかし、なかなか空き缶が集まらずに、どうしようかと頭を悩ま
せていました。

そんなときの浜辺のキャンプ。テトラポットの下を覗いてみると、案の定、空き
缶がた~くさん散らばっているのを見つけました。これ幸い、とばかり、僕は、
子ども会の遊び企画もそっちのけで、空き缶を拾い集め始めました。

 もう十分と思えるくらい集まって、満足してみんなのところへ戻っていくと、ど
うもみんなの様子が違います。遊びは終わっていて、みんな大きな袋を持って、
砂浜をうろうろしています。砂浜のごみ拾いをしているようです。それがなんと、
よく聞くと、キャンプに参加していた近所のおばちゃんが、僕がテトラポットの周り
で空き缶を拾っているのを見て、こういったらしいのです。

「まぁ、あぱんくんは感心ねぇ。キャンプに来てまでゴミ拾いをして。みんなも
見習って、砂浜のゴミを拾いましょう。」

 空き缶数十個の入った袋を持っていた僕は、自発的にゴミ拾いを始めた感心
な少年として、ひとしきり周りからお褒めの言葉をいただきました。しかし、
そのとき、僕の空き缶拾いを見つけたおばちゃんが、ぼくのところにやってきて、

「ホントにご苦労様。じゃあ、それはこっちで集めておくわね♪」

といって、その空き缶の袋を持っていってしまいました。
シャイボーイだった僕は、「それは違うんです。」とは言えず、泣く泣くその空き
缶を引き渡しました。

その後、母親に泣きながら訴えて、その空き缶を返してもらいましたが、全く
感心な少年ではなかったことが、みんなにばれて、とても気まずい思いを
したことは、言うまでもありません。。。。



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2010/08/19 16:51
子供の頃からなんだか今まであまり成長シテナイミタイナノネ。キャハハ
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2010/08/15 23:50
ええ話や(´∀`)
十行目くらいまで読んd
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2010/08/14 22:50
子供の頃の良い思い出ですね・・!

大人に成った今では、空き缶なんて・・どこにでもあるのにな~

今日のステプ&水遣りお届けしました。
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2010/08/14 19:22
そんなぁことがぁあったんですかぁ~
でもぉよかったんじゃないですかねぇ~
リサイクルになるし~
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2010/08/14 09:42
結果的には浜辺がきれいになったのだから、よしとしましょ。



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