指輪の跡だけを残して
夏は行ってしまった。

テレビから流れていたＣＭに惹かれて
ガンガンに肌を焼いてしまった二十歳の夏。
今更ですが、後悔しているのは言うまでもありません＾＾；

徳之島から沖縄、宮古島と南の島巡りの旅をしました。

徳之島から沖縄へ渡る船は揺れに揺れて
船酔いを初めて経験。

沖縄から宮古島に飛ぶ小型飛行機の影が、エメラルドグリーンの波間に
浮かぶのが見えて感激。

沖まで漕いで行ったボートの上で、
地平線に沈んでいく夕陽を見つめていました。

宮古島では同じ民宿に泊まっていた男の子達と
星を見に出かけたりしました。

満天の星空。花火、よくあるパターンです。
恋に発展するってことは、ありません。
タイプじゃなかったもんで＾＾；

写真を撮ってくれて、
じゃ送りますってことになりました。

南の島の思い出ってとこでしょうか。

休日は終わり、待てど暮らせど写真は来ませんでした。
ああ。。そんなもんだろうなぁ。。と
あっさりと忘れてしまいました。

月日が流れに流れた或る日（良いことがあった日）
母がぽつりと言いました。

手紙が届いていた。
付き合って欲しいと書いてあった。
腹が立って、あなたとは付き合わないと書いて
送り返してやったわ！
得意げな満面の笑顔。

がーん…llllll(-_-;)llllllプライバシーやろがぁ～～

人の日記を読んだりバック中を探ったりするのは
日常茶飯事、どれだけ大喧嘩したことか。。

経済的にも精神的にも自立を果たしいただけに
家を出てやろうか。何度思ったことか。。
わたしがいなくなれば彼女の方が困る、それだけで
思いとどまっておりましたが。。（わたしが世帯主みたいなもんでした）

子離れが全くできず、自分の思い通りにしたかったんでしょう。
それが一番だと。悪い虫から守るのだぁ。。みたいな。。
わたしもヤワではないので、言うことはキキマセン＾＾；
だから持ちこたえたんでしょうね。。

怒っても仕方ないわ。。と思いつつ
で、写真は？

無言。。。

付き合うことになったかって、それはないけれど
写真は惜しい。
奇跡的に可愛い一枚だったかもしれないのに。。
一応、自称カメラマンだったんだから。相手は。

今でも消えてしまった不満と一緒に
海をバックに撮った写真を思い起こすことがあります。

母ですが、今でも子離れできてません。
電話で暴言を吐かれ、ムカついてムカついて、
それでも仕方ないので会いに行くと、しょぼんと怒られた子どものように
しておりました。
本当にもう！ズルイ！！

これも毎度のこと。
母に会うと、ちょっとした後悔と疲れを背中にしょってしまうんですね。
ため息つきつつ夜道を歩きながら
二十歳の夏娘を返せと、呟いていみます。

どんな風に映っていたんだろう。
二十歳のわたし。