以前紹介した映画の感想
- カテゴリ:映画
- 2010/08/20 15:52:16
キャタピラー、観てきました。
第七は平日なのに、そこそこの入り。
総合的な感想は、作品の出来としては普通だと思います。
ただ、寺島しのぶさんは、さすが、でした。
女優として本当に開花しました。賞に値する演技です。
年下の友人をそそのかして一緒に行きました。
といっても観たかったらしいので^^;
予告編は一番強烈なシーンの繋ぎ合わせでした。
よくあることです。思っていたよりは自然です。
ストーリーは、四肢を失った夫が田舎の村に住む妻の元に帰ってくる。
勲章を貰い、村人たちは軍神として崇める、という設定です。
妻の役が寺島しのぶさん。
夫の役は『赤目四十八滝心中未遂』で共演した大西信満さん
軍神となった夫の世話をする献身的な妻として、村人には認められるつつ
子どもが出来ないと暴力を振るわれていた以前の関係が逆転していく心理。
夫は支配の逆転により、自分が兵士であるときに傍若無人な行為が甦り
恐怖に陥っていきます。
撮影日数12日。低予算、リハーサルはほぼ1回であとは本番という
極度の緊張。俳優たちは自由に演技することをまかされます。
ラストシーン、夫役の大西さんが狂乱し、壁に頭を打ち付けて血を流す
これ、血のりではないそうです^^;本当に切れたらしい。。
寺島しのぶさんも精神的に辛く、じんましんや血尿が出たとか。。
印象に残ったのは、村人たちの狂信的な愛国心でした。
そういう時代であったのです。
ラストには原爆投下や、犠牲者数が現れ
なんと無駄にたくさんの人々が無くなっていったことよ、と
胸に強く迫ってきました。
先日、朝日新聞で中国に出兵した方の話が載っていました。
内容は映画の夫が行った行為とほぼ類似。
被害者の哀れもさることながら
本当の怖さは、普通の人間が怪物になり得るということ。
被害と加害、この二つは切り離して考えてはいけない。
改めて思ったのです。
『実録連合赤軍・あさま山荘への道程』でも思ったのですが
プログラムが一冊の書籍のように充実。
その内容に衝撃を受けたりしております。
調べて、興味を持ちだすと、いろいろ目に耳に入ってくる。
そして、どんどん繋がっていきます。
知れば知るほど、兵器もそうですが、そこまでして。。とも
思ってしまいますね。
興味を持つことは大事だと思います。
若松監督、若松組と呼ばれるそうですが
いつも低予算、短期で、怒涛のように撮られるそうです。
だから、無駄な人員がおらず
作品を作る熱気、現場の一体感が素晴らしいと
出演した俳優さんたちが感想を述べています。
個人をしっかりと持つ。
抵抗の手段としての価値観を育てる。
教育が、かなりのウエイトを占めるのでしょうね。
ただ、学校など、苛めが陰湿化しているのが
とても気になります。
わりと混んでいるみたいです。
最初、かなりのインパクトはあると思います。
話自体がシンプルで、時間が短いんです。
上映時間は1時間半。だからかもしれません。
寺島しのぶさんの演技はすばらしいし
四肢を失った夫役の大西さんも迫真の演技。
手足をどうやっていたのか、気になるところです^^;
実はねぇ、第七劇場の会員になっていて(骨のある市民劇場なんで)
無料で見れるチケット、それが今月以内が残っているの^^;
映画は短いのよ。1時間半くらい。
なんだかね、普通の村人の心理の方が怖かった。
何より、寺島しのぶさんの演技はよかったよ。
賞を獲れたと納得。
わたしも群れに馴染まない人間です^^;
個でありたいと願うけれど
食べる為には仕方がありません。。
この監督の以前の作品『実録連合赤軍』
上映時間も長かったんですが、こちらの方がわたしは残りました。
こちらは最初衝撃はあるものの
わりとあっさり、印象が去っていきました。
予備知識があったからかなぁ。
大丸の近くですね^^
以前、あそこの映画館の会員でしたw
今は第七劇場の会員ですがw
最近は若い人が書いているのが印象的です。
パレスチナを取材して、日本を考え、辿ることが多いのだそうです。
最近のニュース。。残虐性の若年化が気になりますね。
パンフはしっかりとしていますよ^^
内容もだけど。。
人間は本当は集団になると怖いんですよね。
個人の良心や価値観が働かなくなるし
というと不謹慎ですが
興味をそそられたです。。
何かの本で紹介されている
のを見て見てみたいと思った
です。。
できはそこそこでしたか^^;
予告で夫が壁に頭を打ち付けるシーンを見ただけで胸が痛くなったけど..^^;
あれを大画面で1時間以上観るのはエネルギー消耗しそうね~w
人を殺して英雄と呼ばれ、大量殺人を戦争という言葉で惑わす。
歪んだ考え方の洗脳で、こうも人は変わるのだと思うと恐ろしい。
DVDが出たら観てみようと思います。。多分。きっと...
ということで一匹狼でいきるつもりだったのに
モーレツさらりーまんになってしまった・・・
あたしはこの映画、みれんだろうなあ。
衝撃を受けると何日も何日も引っ張るたちなんで・・・
見られたかなぁと思っていたところです
戦争関係は若いころノンフィクション等読んだりしましたが
元兵士達の体験記、すぐ絶版になってましたw
今の海外の戦場も一緒でしょうね
人間のすること
戦争でなくても 人間ってかなり簡単に怪物になるようです
最近の事件をみても。。
プログラム、すごそうですw ショボン
映画はやはりフィクションなので、思ったよりも
大丈夫でした。
現実を知る方がやはり厳しいですね。
集団となると、人はどんなことをしても許されるのか。
価値観や倫理観が逆転してしまう。
怖いことです。
それを機会があるごとに深く胸に刻まなくてはならないなぁ
と思っています。
あらゆる戦争がそうですね。
ホロコースト然り、湾岸戦争然り。
個としてのヒトと集団としてのヒト。
別物ってことですね。