機動戦士ガンダム 公国の威信08
- カテゴリ:自作小説
- 2010/08/21 10:42:44
U.C.0087. 5.9.
「では、エウーゴによる連邦軍ジャブロー基地攻撃支援のブリーフィングを行う」
ロザリオや、作戦参謀のブラッドリー・ウィルソンにより、
淡々とブリーフィングが進んでゆく。レンは、なんとなく遠い目をしている。
そのうち、会議はどんどん進み、ブラッドリーが、
「以上。全員明後日のミッションに、万全のコンディションで望むよう、解散!」
ブリーフィングルームから散っていき、残ったレンは、ゆっくりと、
ケンプファーが格納されているMSハンガーへ向かった。
そこでは、5,6人ほどの整備士が、ケンプファーに大気圏突入用の抗熱フィルムを
装着していた。
「こんなところでなぁ~にやってんの、『エース』」
いきなり後からド突かれた。倒れかけたが、何とか体勢を立て直した。
振り返ったレンの顔に、うっすらと笑みがこぼれる。
「誰かと思ったら、カレンかぁ」
カレン・ロバーツ。彼女もレンの幼馴染で、サイド3にいた頃は、
マコトと3人で、よく遊んだものだった。戦争が始まってからは、工業系のカレッジに
通っていたカレンは、整備士として、軍事基地で働いていた。
戦後は、アナハイムの技術者として働いていたが、
補充人員の中の一人としてヴァレンスィアに乗船したのであった。
「こっちは順調ってとこ。あと…もう3時間もあれば完成するよぉ」
「ありがと。じゃあこっちも簡単にOSのメンテナンスだけやっとくよ」
装着とメンテナンスはほぼ同時に終わり、レンとカレンは居住区へ向かっていた。
「あのさ…」
「ん?どーした?」
「絶対…無事で帰ってきて」
レンは、じっとカレンを見つめた。
「ああ…絶対な」
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- 竜騎士とりゅふ
- 2010/08/21 10:48
- 最近新キャラ増えたなwww
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