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自衛隊90式戦車砲身破断


 20日午前11時5分頃、静岡県御殿場市の陸上自衛隊東富士演習場畑岡射場で、訓練中の90式戦車が演習弾を撃った際、砲身が先端から50センチほど破断し、砲身と砲弾の破片が飛び散って一部が演習場外の民有地に落下した。

 戦車の乗員3人を含め、けが人はなかった。

 陸自の発表によると、この日は、29日に同演習場で行われる「富士総合火力演習」に向けて、4両の戦車が射撃訓練を行っていた。

 事故車両は最後尾を走行中、最初の1発目を撃った時に事故が起きたという。

 破片は、数百メートル先の総合火力演習用に設置した観覧席まで飛び、鉄パイプなどの一部を破損した。
(2010年8月21日10時03分  読売新聞)


http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100821-OYT1T00028.htm



陸上自衛隊の主力戦車90式は戦後に日本で開発された戦車では61式戦車、74式戦車

に続いて3世代目の戦車で、1990年から一部廃棄される61式と74式戦車の代わりに導入

された装甲や砲身の製造等は未だに機密扱いの戦車です。

90式が必要とされたのは、旧ソビエトが脅威だった1979年に、当時のソビエトが北海道

に迫ってきた事を想定して作られて居る為現在も北海道と富士演習場にしかありません。


世界的な評価がとても高い90式戦車ですが、120ミリと言う大きな大砲が使う火薬の量

はとても多いと思います。 砲身の中で発生した高圧高温のガスをうまく抜くだけでは

砲身がどんどん加熱してしまい、砲身自体の金属の膨張や歪みを発生させる事にも

繋がりかねません。


ですが火薬の威力がとても大きいので、多少砲身が歪んでいても砲弾は発射されるし、

砲身にゴミが入っていても砲弾と一緒に吹き飛ばされてしまい多少の事では砲身が

破裂することはありませんが、大砲の弾にはいろいろな種類があり、運動エネルギー弾

だけでなく砲弾自体が破裂する化学エネルギー弾と言われる物もある為、砲弾の信管の

不良や砲弾自体の不良などが重なると、今回の様に大砲の中で破裂する腔発(こうはつ)

と言う事態になりかねません。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%85%94%E7%99%BA



90式戦車はとても命中率が高い大砲を使っており、命中率を上げる為に砲身は削り出し

で作られていると言う話もあるので、今回の腔発もその緻密さがあだになったのかも知れません。

自衛隊では今回の腔発の原因がわかるまで90式戦車の演習を控えると発表しています。



玉梓は演習が無事に終わるように願っています。

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