機動戦士ガンダム 公国の威信09
- カテゴリ:自作小説
- 2010/08/24 10:24:47
U.C.0087. 5.11.
その日、ジャブロー上空の宙域には、さまざまな艦船が集まっていた。
エウーゴの旗艦、アーガマや、ラーディッシュ、連邦のものだったサラミス級、
さらには、作戦を感知したティターンズの艦隊も近づきつつあった。
そんな中、ヴァレンスィアはティターンズ艦隊から見てエウーゴの後ろに陣取っていた。
「距離…42400…ってとこか」
「はい。まず『針』で時間を稼いで、MSをだしましょう。主砲、両舷発射用意!」
ヴァレンスィアの主砲、[二連装超高収束メガ粒子砲エルジャシア]は、
艦の中心近くの右舷、左舷両方に装備されており、
近くの敵に乱射するより、遠くの敵を狙い打つのに特化しているため、
レーザー自体が非常に細く、「針」、「光る針」などと呼ばれていた。
艦隊戦が始まった。
ラーディッシュがやや前方に陣取り、MSを展開、アーガマは射撃援護を行っていた。
平行して、アーガマ、ヴァレンスィアサラミス級の艦上では、
地球降下の最終準備を進めていた。
「2番より5番まで、カタパルト起動!」
クワトロ大尉は、合同作戦の依頼後、A.E.R.専用のリックディアスを配備した。
それらは、従来の紺色ではなく、ダークグリーンに塗装され、
ビーム・クレイモア…大剣を装備していた。
ジョゼフのゲルググと、ゲオルギーのギャン、それぞれに2機ずつリックディアスが付き、
ティターンズ艦隊へ向かっていった。
「いいか!レンとマコトをゼっっっっテぇ土に下ろすぞ!」
「了解」
ゲオルギー隊はMS、ジョゼフ隊は艦を集中的に狙っていき、
敵部隊の18%ほどに損害を与えた。
程なく、アーガマから、パラシュートを装備したMSが、次々に地上へと降下して行った。
「レン、ぼちぼちショーが始まるぜぃ。遅れるなよ!」
「わかってますよ。んじゃ部隊にあがるっす」
「2番カタパルト起動!」
ヴァレンスィアは艦首を地上に向けた。ウイングの2つのスクリーンに
青の世界が広がり、その機体は、抗熱フィルムでほんのり青く輝いていた。
「最終チェックを!」
「了解。バッテリー残量…99.8%…放熱機関…稼動良好………よし、チェック終わり」
レンの頭にはカレンの姿が浮かんでいた。
「2番、ウイング。発進どうぞ!」
「レン、ウイング、ミッションを開始します…!」
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- 宇宙恐竜とりゅふ
- 2010/08/24 21:56
- アクション展開は好きだぜ!!
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