中国「H-X」計画再開
- カテゴリ:ニュース
- 2010/08/24 18:46:05
【ワシントン時事】中国軍が、米軍の西太平洋の前方展開拠点であるグアム基地を攻撃できる長距離爆撃機の開発を進めていることが23日、米国防総省の中 国の軍事力と安全保障に関する年次報告書で分かった。また、米本土を射程に入れる核弾頭搭載型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)の配備も着々と進めてい る。
報告書は、中国が保有するB6爆撃機の長距離改良型を開発しているとし、成功すれば、搭載する長距離空対地巡航ミサイルで、小笠原諸島とグアムを結ぶ「第2列島線」を攻撃圏内に入れると警戒している。
さらに、核兵器よりも現実的に使用される可能性が高い射程600~3300キロの短・中距離の通常弾頭型ミサイルの配備を進め、台湾、日本、第2列島線東 側海域まで射程圏に入れている。一部には核弾頭搭載可能な東風3(射程3000キロ以上)や東風21(同1750キロ以上)も含まれる。
中国が長距離攻撃能力を向上させる理由の一つは、台湾有事の際に米軍の接近を阻止するためで、米軍の巡航ミサイルの射程などを意識したものとみられる。
一方、核戦力では、米本土の大半を射程に入れるICBMの東風31A(射程1万1200キロ以上)と東風31(同7200キロ以上)を計約30基保有して いる。いずれも燃料注入に時間がかかる液体燃料式でなく、即応できる固体燃料式で移動型。2015年までにその数を増やすとしている。
また、中 国は核戦力の要となる最新鋭の戦略型ミサイル原子力潜水艦(晋級)の建造を続け、新しい戦略型原潜を5隻配備すると予測。ただ、開発中の潜水艦発射型弾道 ミサイルJL(巨浪)2(同7200キロ以上)のトラブルから、晋級が巨浪2を搭載して運用できる時期は不明とした。(2010/08 /23-14:26)
http://www.jiji.com/jc/zc?key=%c3%e6%b9%f1%a1%a1%c7%fa%b7%e2%b5%a1&k=201008/2010082300387
この記事で書かれている中国のB-6爆撃機は、1957年に旧ソビエトからツポレフ16
爆撃機を製造する為の技術者を招いてライセンス生産したものです。
当初は2機のTu-16の見本と技術者による指導があったのですが、フルシチョフによる
共産党大会の演説が元で中国と旧ソビエトの長が悪くなった為、技術者が本国に引き上げ
てしまい、1968年までエンジンの製造がうまくいかず1969年から配備がされるように
なった少し旧式の爆撃機です。
この記事ではB-6と書かれていますが、余りB-6とは言わないようで、H-6と言うのが
一般的に言われている名前で、以前にもイギリスのロールスロイスからエンジンを購入
して長距離方の爆撃機を作ろうとしたらしいのですが、予算が高過ぎると言うこともあり、
中国磁器爆撃機計画「H-X」が見送られてきました。
H-6爆撃機は150機以上製造されたらしいのですが、40年近くたって巡航ミサイルを
搭載できる様に改修したとは言えかなり古い機体なので、新しく H-X を開発するみた
いです。
玉梓はアジア周辺の安全を願います。