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F-2支援戦闘機が離陸前に車輪格納2度目


 24日午前9時55分ごろ、宮城県東松島市の航空自衛隊松島基地で、訓練飛行を終えて着陸したF2戦闘機が誘導路を走行中、機体前方と両主翼の下の計3カ所にある車輪すべてが突然収納された。
 機体は尻もちをつき停止。乗っていた2尉の学生(25)と3佐の教官(38)は、救急隊が操縦室内から救助した。けがはないという。
  F2は4月にも、岐阜基地と三沢基地(青森県)で、地上で車輪が突然収納されるトラブルが相次ぎ発生。いずれも出発前、エンジンをかけた直後に収納された ため、空自は7月に事故原因を公表した際、エンジン始動時に車輪を支える部分にピンを挿し、収納を防止するなどの対策を取るとしていた。(2010/08 /24-19:16)


http://www.jiji.com/jc/zc?key=%a3%c62&k=201008/2010082400791



航空自衛隊のF-2支援戦闘機は、1982年にF-1戦闘爆撃機の老朽化に伴って、

F-1戦闘爆撃機の代替機として考案され1997年に初号機が完成、2000年から配備された

要撃、支援を可能にした航空機です。


開発当初はF-1の後継機としてF-1の翼面積を大きくする等の案が出されていたものの、

当時は日本の好景気を支えていた輸出産業により、アメリカ経済が疲弊したとしてジャパン

バッシングが酷い状況になっており、それに伴ってアメリカではスーパー301条等の発動を

をちらつかせながらF-1戦闘爆撃機の改造をした後継機からF-15やF-16、F-18

をベースに日米合同で改造する案がアメリカから出されました。


当時の日本はカーボンの技術に優れていたので、日本がF-16を改造する事に意欲を

示すと、アメリカは直に了承し日本の炭素繊維技術を戦闘機に取り入れる事にかなり力を

入れ、F-2支援戦闘機が出来るよりも早く、F-22戦闘機を完成させた経緯があります。


F-2の開発の遅れは F-22とは違って複合素材一体成型にこだわったり、当初の予定

ではF-16に搭載されていたデジタルフライバイワイヤーによる機体制御のプログラムは

アメリカから受けられる予定だったのが受けられなかった事等が重なった事もあるようです。
(F-22は複合一体成型翼ではない)


当時のアメリカはF-15を地上攻撃を可能にしたF-15Eを作るか、F-16の翼面積を

大きくするかして時期支援機を作ろうとしていた経緯がありますが、F-16を改造すると

F-15を改造するより金が掛かると言うのもあって、日本にはF-2の開発にF-16を

使わせたかった思惑も見て取れます。


F-2はF-16のパクリなのに値段が高いといわれ馬鹿にされやすい機体ですが、

形だけF-16なのですが、複合素材一体形成にこだわった為、最初から全て設計しなおし

していたり、内蔵のコンピュータも当初の予定では全てアメリカから受け取れるはずが、

パソコンの本体だけ渡されてOSもソフトも何も無い状態から作っている為、ライセンス

料をとられている事もあって価格が抑えられないようです。




とても苦難の道を辿っているF-2支援戦闘機ですが、今回の車輪格納事故は実は2度目

で、今年4月にも同様の事故が起きています。

ソフトウエアのバグなのか人的ミスなのかわからなかった為、今年7月には地上に待機

している時には車軸が勝手に折りたたまれないように つっかえ棒 をして事故を防ごうと

する防止案が出されていたばかりです。


韓国ではF-15がマンホールに落ちたり、離陸前に脱出したりとトラブルがあったのですが、

日本では地上で車輪を格納してしまう事になっていたとは思いませんでした。



玉梓は航空機事故が起こらないように祈っています。


 

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