航空自衛隊C130Hが2度目の故障
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- 2010/08/26 18:28:58
防衛省は25日、パキスタン洪水被害救援で国際緊急援助活動に派遣された自衛隊のC130輸送機が、同日昼に経由地のマニラの空港に到着する前、エンジンの一部に故障が見つかったと発表した。
輸送機には多用途ヘリ・UH1の整備用機材などが積まれていた。防衛省は26日朝、空自の整備要員をマニラに派遣して修理し、安全確認が取れ次第、活動拠点のパキスタン中部ムルタンに向かう。
24日には、経由地のニューデリーの空港でUH1を積んだ別のC130にエンジン故障が見つかったばかり。
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100826k0000m040116000c.html
航空自衛隊で使われているC130Hはアメリカのロッキード社で開発された中型輸送機で、
C46の後継機としてC13Aの電子機器や翼の強度を高められて1996年まで製造された
プロペラ式の航空機です。(CはCargo『貨物』の略称と思われる)
日本には他にもC-1輸送機等の中型ジェット輸送機があるのですが、飛行距離が短く
北海道から岐阜までしか飛べないこともあって、自衛隊が海外に物資を運ぶ際にはC130
が使われるようです。
大型の戦略輸送機では、滑走路が長くないと使えなかったりするのですが、中型の戦術
輸送機は、滑走路が多少壊れていても着陸できる丈夫な構造になっているため、被災地
に移動するのには都合がよいと言われているようです。
パキスタンへの人道援助は、現在アメリカがテロ撃退の最前線としている場所の1つで、
援助が遅れるとテロが増える可能性があると言われている様で、UH-1やCH-47と言った
大型輸送ヘリと共にC130H戦術輸送機も参加したようです。
ヘリコプターの方はそのまま飛んでいけない為、おおすみ型大型輸送艦『しもきた』に
乗せてアラビア海からパキスタンにもって行く様にした為、故障は見つかっていないよう
なのですが、C130Hはここの所フル活動を余儀なくされていた為か4機派遣された機体
のうち、これで2機のC130Hに故障が見つかったと言うことらしいです。
関連記事『しもきた』出航(動画あり)
http://www.nhk.or.jp/news/html/20100826/t10013583661000.html
現在自衛隊ではC130Hに代わる輸送機 C-X の開発を急いでいるようです。
玉梓は自衛隊が無事に帰ってくることを願っています。