palm
- カテゴリ:小説/詩
- 2010/08/29 00:34:31
ずっと誰かを待ってたはずなんだけど
差し伸べられる手なんてどれも信じられなくて
指を撫でては手を引っ込めた
そして離れていく手
少し悲しいような気もしたけど
それでいいんだって思ってた
誰かの隣で笑えるほど器用じゃないんだ
離れるなら泣いたりしない
差し伸べられる手を見ないふりしてたんだ
手を引っ込めてもそこにある
指に触れてみて手を引っ込める
爪を立ててもみる
それでもそこにある
どうせむこうを向いてる間はなくなってるんだろう
そう思いながら手のひらをなぞる
不意に手を掴れそうになって
びっくりして手を引っ込める
笑って差し出される手
だからまた指を撫でてみて手を引っ込める
爪を立てて掴りそうになる
少し楽しいような気もするけど
これじゃいけないと思うんだ
誰かの隣で笑うなんてできないんだから
離れないから泣いてしまう
そろそろ秋風も吹くのに
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月見酒の季節ですねー
月を映せるような杯を用意しなければ。
ランダム訪問ちぅ★
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なんだかネコを想像してしまった(^m^)
なかなか引き寄せられないものでございます。