昆虫採集の功罪
- カテゴリ:テレビ
- 2010/08/29 18:49:50
朝日放送系「奇跡の地球物語」で今日のテーマは「ファーブル先生が教えてくれたこと」。こいつを見ながら考えたこと。
昆虫採集、それ自身は悪いことだとは思わない。学生時分から、また、仕事柄、昆虫学の専門家とも交流があったし、友人もいる。
子どもが最初に触れる生き物は昆虫だろうし、自然に親しむきっかけとなるのも昆虫だ。環境教育の対象としても魅力的な素材だ。
だから悪いことだと思わないんだけど……性質が悪いのはどこにでもいるもので。
マニアと言われる人たちが引き起こした乱獲や生息地の破壊なんてのは枚挙にいとまがないし、より性質が悪いと思ったのは、子どもの環境教育ということを隠れ蓑にして採集しようとあの手この手の権利を主張して採集しようと理論武装をした上で感情的に訴えてくる人たち。いや、確信犯ならまだいい方だ。悪いことと思ってないから性質が悪い。
むろん、虫屋だけでなく、営巣地を撮影するためにあの手この手を駆使するバードウォッチャーをはじめとする鳥屋やブラックバスを勝手に放流するバサーみたいな釣り人、山野草の盗掘など、どの分野にも性質の悪いのがいるし、興味が無くて無自覚に生息地の破壊に手を貸してきた人たちもいるのも、仕事柄知っている。
どこで折り合いをつければいいのか。私が必ずしも正しいってわけでもないしね。どちらにせよ、いつも悩むこと。
色んな考え方をする人がいるわけですよ。自然保護という考え自体、正解の無い世界だからね。そこの折り合いをがつくように考えるんだけど、相手は自分の考えがすべて正しいと思い込んでいて、自分の都合のいいことしか効かないからね。
みらいさん
よく話される例えばなしで、
ある池がありました。この池に一日で倍に増殖する水草が繁茂しだしたとします。この水草は結果として1か月で池全体を覆ってしまいました。さて、池の半分を覆うのはいつ?
ってのがありますが、答えはすぐ判りますよね。「一か月の1日前」、言いかえれば「池全体を覆う1日前」です。
特に生物界の変化は連鎖や関連して発生することが多いので、予測がつきにくいというのもあるのですが、往々にして、手遅れ寸前にならないと気付けないものなんだと思ってます。
それを予測して、回避できるのが人間なのに・・・悲しいですね。。。
一人の人間として、大人としての自覚が有れば今自分がしている事、しようとしている事の善悪は判る筈ですが、あえてそれを無視して行う神経こそ改めなければならないのでしょうが、それが出来ない身勝手な輩には対処する術が無いのが現状でしょう。
そのうち韓国の様に密告や、告発で賞金が貰える様な国に成ってしまうかもしれませんね?
かなしいです。