雪の日のプレゼント
- カテゴリ:人生
- 2009/02/28 03:14:20
私は昔、ディズニーランドのレストランで働いていました。
雪を見ると思い出す、そんな話です。
*
ある年の冬、大雪の降った後のことです。
ランチのピークも過ぎた頃、お母さんといっしょに車椅子の女の子がいらっ
しゃいました。あいにくの積雪でアトラクションの休みも多く、遅い昼食を食
べて帰宅するのだそうです。
お話好きの女の子は、ふだん入退院を繰り返していること、ミッキーマウス
とミニーが大好きなこと、パークへ来るのをどれだけ楽しみにしていたかを
一所懸命私に話してくれました。
たったひとつ、楽しみにしていたビッグサンダーマウンテンが運休になってし
まったのがとても残念のようです。
私はひとつの案を思いつき女の子に言いました。「ご飯食べたら、とっておき
の場所に連れて行ってあげるよ。」
キャストでもめったに店外に出ることは出来ませんが、特別に許可をもらい
女の子を連れてパークへ出ました。ワールドバザールを抜けたエントランス
広場は白銀の世界。
その広場の1点に向かって車椅子が通れるような道が出来ています。
道の先にはミッキー、ミニーを始めたくさんのキャラクターが勢揃い。主役の
登場を待ち望んでいました。
ビックサンダーマウンテンに代わるディズニーランドからの贈り物です。
ミッキーチームvs7人の小人チーム、短い時間でしたが女の子は雪合戦を
楽しんでくれたと思います。
帰るとき女の子は「大きくなったらあたしもディズニーランドでお仕事するね。」
と言ってくれました。「うん、がんばって病気治さなきゃね。」そう言って指切り
をしたのを憶えています。そしてキャストになりたいと言う彼女に私は自分の
ネームタグをプレゼントしました。
*
後日、お母さんからの手紙で、女の子がこの世を去ったことを知りました。
手紙には雪合戦の写真を見せてうれしそうに自慢していたこと、最後まで
ネームタグを付けてキャストになりきっていたことなどが感謝の言葉といっしょ
に添えられていました。
*
約束は果たせなかったけど、多くの思いやりに支えられたあの出来事は今
でも心に強く焼き付いています。
私ももうディズニーランドは卒業しましたがあの頃のように人に優しく出来て
いるでしょうか。自慢できるような仕事をしているでしょうか。
あの雪の日を思い出しながらときどき自問自答しています。
ましゅのリアルコーデ♡
ほっぺ赤いけどだいじょぶかい(*´艸`*) ♡
おやすみ、ましゅ♡
喧騒の中にいると忘れちゃうけど本当は誰しも優しい気持ちは持っているよ。
その気持ちを思い出すためにもときどきミッキーたちに会いに行ってね。
ひつじさん
うん、日々めまぐるしく変わる時間の中で憶えていてくれているっていうのは
何よりの喜びだと思う。
お友達もきっと喜んでくれているよ。
この思い出を忘れない限り、ましゅさんはかわらないよ。
それは人に優しくできているってことだよ(*^^)v。
その女の子もおかあさんも幸せだったよ^^。
私も友人が亡くなって、ずっと悔やんでいることがあるけど・・・。
大切なのは忘れないことだよね。
あとでお墓参りにいってこようかなぁ(^_^)。
ミッキーもましゅさんも本当に優しいです。。
私も誰かの笑顔の為に力になれる人になりたいです♪
ディズニーにはたくさんの笑顔と感動を貰ってきたので
今度は私がミッキーやましゅさんみたいに、感動を与えられる存在になりたい。
・・・って思いました☆
いや、そんな。。。
これも魔法です。
エクリュさん
ディズニーランドという特別な場所がそうさせたんだと思います。
誰もが一度は行ってみたい場所、最高の思い出を持ち帰って欲しかった。
そこではキャストもゲストもみんな優しいです。
yukiさん
今元気だったら働いてくれているかな?同じようにゲストに向かって「こんにちはー!」
って言っているかな?考えるだけでも優しい気持ちになります。
(のの)♪さん
泣かないでください。
あの場にいたらきっと同じように思うはずです。
みーこさん
もちろん、マニュアルはあります。でもそれは”ゲストを悲しませない”ためのマニュアル。
笑顔にするための行動はほとんどアドリブです。
喜んでもらうにはどうしたらいいか、みんなそう考えながら仕事をしています。
「ビックサンダーがお休みでがっかりしているゲストがいるよ」ってミッキーに連絡しました。
そしたら「じゃ、広場で待ってて。」って。みんな来てくれるとはびっくり。他のゲストもたく
さん集まってきて大騒ぎ、ほんとにみんな楽しそうでした。
lisaさん
夢と魔法の王国ではまずゲートのキャストが魔法をかけます。
目を見て、ニッコリ、こんにちは。
たったこれだけでみんな優しい気持ちになります。
ディズニーはやっぱり、魔法と夢の国!
ディズニーランドのキャストさんはキャストとしての教育を受けて
ディズニーだからこそできる特別なサービスを提供してくれるんだと思ってました。
でも、もしかしたらそれは違うのかな?って今思いました。
キャストだからではなくて、きっとましゅさんの心が
そうしたいと思って自然にできた事なんですよね。
ディズニーの夢にあふれた雰囲気が
人の心を動かしてくれるんでしょうか??
女の子とお母さんにもステキな思い出ができたし、
ましゅさんにとっても今後の人生を歩んでいく上で、大きな糧になる大切な一日になりましたね♪
ところでミッキー達は、その女の子の為に集まって雪合戦をしてくれたんですか??
きっと、最後まで夢の時間を忘れないでいられたでしょうね。
親御さんにとっても、彼女がいなくなって寂しいけど、いつでも思い出せる幸せな時間でしょうね。
全て、私の勝手な想像ですが・・・
ディズニーランドは夢の国
彼女は、今自由に遊んだり、ましゅのようなたくさんのスタッフと働いていると願いたいです。
ましゅ、あなたは今もきっと変わっていないでしょう。
優しい人です。
思い出し自問自答できる時点で、あなたは優しさを忘れていないという事なのではないでしょうか?
あなたの心にも癒しの時間を・・・
女の子も、そのお母さんもうれしかったでしょうね♪
私も、そういうひとになりたいです。
いいお話ですね。^^
思わず涙ぐみました・・・。><。