Nicotto Town


じぇんとるの日常~思考回路図~


三人の我儘プリンセス


~~~~~



~都の場合~


昨日、また、めぐみと喧嘩してしまった。

どうして、こうも毎度毎度、言い合いになってしまうんだろう。

いつから普通に会話できなくなったんだろう。

本当は、落ち着いて、穏やかに、お茶でも飲みながら喋りたいのに。

知り合った当初は、普通だったはずだ。

確か、一人でいた、めぐみに声をかけたのは私から。

いつの間にか、一番の仲良しコンビと呼ばれるほどになってた。

気、というか、波長が、どことなく合ってるんだとは思う。

全く正反対の性格だけど。

めぐみは、誰に対しても、親しくなるまでは一歩引いてる。

私は、何も考えずに先走って飛びこんじゃうタイプ。

だから、貴子と最初に仲良くなったのだって、私の方だったのに。

いつの間にか、めぐみと貴子が、妙に仲良くなってた。

それからというもの、めぐみの私に対する態度が変わったように思う。

確かに、めぐみに借りてたCDを、うっかり貴子に貸しちゃったりして、

怒らせちゃった私にも原因はあると思うけど…。

何だか、気まずさより先に、悲しくなってしまう。

今回ばかりは、少し長引きそうかな、と根拠のない予感がする。

いつも、どうやって仲直りしてたんだっけ?

もしかして、もう、これっきり、友達には戻れないんじゃないか?

喧嘩別れをすると、いつも、そんな不安が頭の中で、ずっと渦巻いてる。

「友達…か。」

そう一人呟いて、都は、今にも溢れそうになる涙を拭い、そっと天を仰いだ。



~貴子の場合~


私の人生って、どうして、こんなに損な役回りばかりなのだろう。

ふと、そんなことを考えつつ、咥えた煙草に火をつける。

この間まで禁煙が成功するんじゃないかと、内心、

淡い期待を抱いていたのだが…どうも精神状態が保てそうにない。

この世で一番煩わしい物、それは人間関係以外の何物でもないと思う。

だから、私は、いつも一人でいるのが好きだった。

友達なんて、別にいらない。

私の持論は、「友達とは、利用価値があるかどうか。」でしかない。

…なのに、あの、都という女の子は、屈託なく私に話しかける。

根っからの天真爛漫な明るさで、ムードメーカー。

誰もが彼女に好感を持つことだろう。

でも、私は…。

自分で、自分の根暗さが嫌になる。

そう、どこかで、都に嫉妬している自分に気が付いていた。

あの女の子のようには、絶対になれない自分。

憧れよりも、羨望や妬みの感情を抱いていることを隠すのに精一杯だ。

そんな時、傍らで、そっと微笑む、めぐみに出逢った。

めぐみは、あまり自分から話をすることはない。

代わりに、笑顔で頷きながら、相手の話を聞くことに徹底する。

気付くと、喋るつもりのないことでも、スラスラと話せてる自分に驚く。

いつの間にか、自分にとって、めぐみは気になる存在になっていた。

そうは言っても、ほとんど自分の事は喋らないので、謎の多い存在のまま、

ゆっくりと時間をかけて親しくなるしかなかった。

次第に、明らかになっていった、めぐみの心のうちは、

幼馴染であるという都の心配ばかりしていた。

めぐみは、純粋に都の積極性を敬愛している。

それに気付いた時、ふと、今まで都に対して抱いていた嫌悪感が、

すっと途切れ、二人に対して、不思議な感情が湧きあがってきた。

そうか…一言で「利用価値」といっても、色々な形があるんだ。

お互いが、自然に笑い合える関係、それも、いわゆる利用価値の一つ。

…貴子は、めぐみの笑顔を思い浮かべながら、そっと煙草の火を揉み消した。



~めぐみの場合~


ただ、寂しくて…悲しみの中で途方に暮れていたんだ。

「信じる」とは、どういうことなのか。

瞳に映るのは真夜中の妄想劇?

周りが何も見えないほどの暗闇は、怖くて身動きがとれない。

どうしても、一歩が踏み出せなくて。

ならば、いっそ、ずっと、ここにいようか。

ここにいる「意味」…そんなの、ないけれど。

ならば、いっそ、消えてしまおうか。…そういう思考回路?

本心は何を望む?どうすればいい?

…思い浮かぶのは無邪気に笑い合った過去。

そう、できることなら、あの頃に戻りたい。

もう一度、やり直せるだろうか?

大切に想われてるかどうかなんて関係なくて、

ただ傍にいるだけで幸せだと感じられた日々。

怖いのは、失うことだけなのかもしれない…だから。


澄みきった青空の下、めぐみは走る。大切な友達の元へ。

「おはよう!」

都は、一瞬、驚いたような顔をしながらも、すぐに満面の笑顔になり、

「おはよう!」

そう返して、また、いつもの一日が始まるのだった。。。


~~~~~


はい、何だか…小説?ポエムの出来損ない???

少し恥ずかしい気もしますが、出来上がってしまったので公開しますw

あ、でも、これは、こないだ言ってたのとは違う話で^^;

他にも水面下で書いてるのがあるくせに、めっさ短時間で、

スラスラ書いてしまいました…怖っ。

ま、適当に読み流して頂けると幸いです^^

アバター
2010/09/04 17:04
琴丸さん>頭の中で、かすか~にプロットが思いついたら、書いてみたりしてます♪
でも、どこかで読んだシチュエーションばかりなんだよな…ま、いっかw←超適当w
え?今後の展開?う~ん…プロローグと言うか、貴子さんがわりと人気キャラだったようなので、
そっちを主人公にして、少し大人になったバージョンの話を作成中w
あ、もちろん、あとの二人も、ちょろっと登場させたりしますよ^^
でも、長い話になりそうな予感も…しばらく…というか、かなりお待ちくださいwww←忘れそうw
アバター
2010/09/04 13:46
オレは完全に読み手。
書いてみよう、て思ったことすらないよw (-、-)ムリー 
 
これ、全部自分だろww 
特にめぐみはいつも詩を書いてる時の色っぽい。
読みやすいし、今後の展開が気になるところだ。これて、プロローグだろ?ww
先生、続きはまだですか?(´ー`)y-~~
 
アバター
2010/09/02 23:16
とーやさん>うん、やっぱり、お風呂入ってる時とか、すごくリラックスしてるし、
電車の中とかは無心だからかな~?(笑)電車だと携帯メモできるけど、
お風呂だと、覚えてないとダメなのがキツイですねw
もう、のぼせてくると、無茶苦茶な思考回路になってます^^;
って、作詞だけじゃなく、作曲まで…あ、そういえば、前に歌を聞いた記憶がw
でも、凄いな~、メロディとか浮かんでくるって、良いなぁ~と思ったりします♪
うん、小説も…気分が落ち着いてる時とかに、ゆっくり頭の中を整理しながら書き進めますよー!w
アバター
2010/09/02 21:29
ふわ・・>< 僕もすごく同じです;;
お風呂入ってるときが一番多いんですよね。。。お話が浮かぶのも、曲が浮かぶのも。。。。
そして出るときには忘れてる、という(*ノノ
昔本当に「この曲はいい!!」っていうメロディが浮かんで、すぐタオルかぶってPC前までいって録音してお風呂入りなおしましたよ・・・(笑
あと電車にのってると詩とか哲学が浮かぶことも多いです///(携帯に即メモメモ)
お互い小説、がんば・・v(ですね
アバター
2010/09/02 12:38
ちゃいかさん>ありがとうです~^^
おぉ、ドロドロ希望ですか!wふむ…それも面白そうですねw
多分、続く~ってしちゃうと、私自身、途中で飽きたりして中途半端なまま、
書けずに終わる可能性が大なので^^;
読みきりだけど、また、違う話で続くかも、ですwwwww
アバター
2010/09/02 11:05
すれちがいから、事件がおこってどろどろになってほしかったんですが・・・・
読みきりで終わってしまいましたね。2000字。原稿用紙5枚で終わらせるのって大変ですよね。

わたしは、たらたら続けてるうちに、筆は遅いわ展開は遅いわで、訳わかんなくなっちゃいましたけど

次回作 楽しみにしてますね。
アバター
2010/09/02 08:57
しゅのさん>はじめまして!いらっしゃいませ^^
そう、貴子さんが煙草をくわえてるあたりで大学生くらい?って感じで。
でも、少し幼い気はするかな?^^;青春を思い起こしながら書きました♪
また、しゅのさんの所にもお邪魔させていただきますね~^^
アバター
2010/09/02 08:53
はじめまして。
まこっち3のブログから気になって、読ませていただきました^^

年齢設定とか何にもないけど、なんとなく青春を感じますね。
また、お邪魔させてもらいます^^
アバター
2010/09/02 07:37
大熊猫さん>あははwほんと、寝ちゃいそうですよね~www
続き…ありそうですか???う~ん…。
じゃ、また思い出したら続編書いてみようかなw
実話というか…私の高校や大学時代って、こんな感じでしたよ^^;
懐かしげな風景が思い浮かんで…ちょっとノスタルジックな今日この頃ですw
アバター
2010/09/02 07:35
とーやさん>最終的に、無理矢理終わらせた感が抜けませんが…^^;
何だろう…ふと、お風呂とか入ってる時に、思い浮かぶ事とか多いんですよねw
のぼせそうになりながら、思考をまとめて…すぐに忘れちゃう事も多かったりしますがwww
うん…私もめぐみ寄りかな~とは思いますが、やっぱり、どの子も、
私の中にいた子で…きっと、多重人格だと、この3人は入ってるはずですw
また、思いついたら、ボケボケ~っと書いてみますね^^
とーやさんに負けないように!www←
アバター
2010/09/02 00:53
zzz...zz.. zz... は、!!!
いや、読みました~。(途中で寝たわけじゃない。ホント~)


プロローグみたいな感じですね~。続きがあっても良さそう。
この3人の内どれか、自分自身のことを書いていたりしない?
一部実話が入っているとか。
アバター
2010/09/01 22:40
ふふ、最後はめぐみの行動から時間が動いた感じですね。
きっと最後の5行がなかったら止まってしまっていたか、続編になっていたかもしれませんね。
どれもじぇんとるさんの中の心なのかな、なんて思いつつ・・//
僕はめぐみ寄りかもしれません。(笑
全部がそれぞれの一人称で読みやすかったです・・v
台詞つきの小説もいいけど、心を描いた物語もいいですね^^
また短編も期待しています///(密かに
アバター
2010/09/01 20:13
まこっち3>…続とか新とか…リバースとかw老後や攻略本まで!www
う~ん、この中だと、「我儘プリンセスの憂鬱」が貴子さんサイドっぽい話にしやすいかな^^;
また、どこかで思いついて、ふと出てくるかもですが…。
それまでは、意識の奥深くで眠らせることにしますwwwww
アバター
2010/09/01 18:36
え!?読み切り?

貴子さんはどうなるのっ!?
期待!
 ↓
 「続 三人の我儘プリンセス」
 「新 三人の我儘プリンセス」
 「三人の我儘プリンセス リバース」
 「三人の我儘プリンセスの憂鬱」
 「えほん 3にんのわがままプリンセス」(絵師:ムスメちゃん)
 「三人の我儘プリンセス~その老後~」
 「三人の我儘プリンセス 攻略本」
 「三人の我儘プリンセス 画集」(絵師:じぇんとるさん)
 「CDで聴く 三人の我儘プリンセス」(読み手:じぇんとるさん)
アバター
2010/09/01 10:43
まこっち3>あ…これは、読み切りなので、続きませんwww
ただ、なんとな~く書いてみただけなので^^;
実際に、今、水面下で書いてるのは、全く登場人物が違いますw
あぁ…頭、こんがらがりそう…wwwww
アバター
2010/09/01 05:20
あっ!公開だ~!\(^o^)/♪

おたのしみっ!
(初回から貴子さんがお気に入りになったまこっちでしたー)




月別アーカイブ

2025

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009


Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.