機動戦士ガンダム 公国の威信11
- カテゴリ:自作小説
- 2010/09/04 10:59:20
U.C.0087. 5.12.
ウイングはカラバの空母からの空中給油を受け、いよいよ大気圏再突入の
最終確認を進めていった。
「…ちょっと放熱びみょーじゃねぇか?」
「ま…あ…ゆ~ッくりあがれば平気だろ」
「気楽でいいなァ、お前はよ」
そして、ウイングはゆっくりと機首を上空へと向けた。
「艦の位置は大丈夫か?」
「ん~っと、最終入電から言って…若干東よりってとこやね」
「おっし、行くとするか」
ウイングの速度が徐々に上がっていく。
そして、熱の影響を防ぐため、螺旋状に上昇してゆく。
「何とか…行けそだな」
表面温の上昇は、何とか緩やかに進んでいった。
そして、再びウイングの機体が黄金色に輝き始めた。
その直後、突然ヴァレンスィアから入電した。
「コントロールより、ウイング!聞こえるか?」
「おぉ、ようやく聞こえた。どうかしたか?」
「悠長なこと言ってる場合じゃねぇ!早く帰って来い、こっちゃあエラいことになってる」
「りょーかいっす、できる限り急ぎまぁーす」
そして、ウイングは宙域に到達した。
ヴァレンスィアは、そこにいた。ハタから見ても異変には気付かなかった。
何が起こっているのか、まだレンには判らなかった。
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- †龍朋†
- 2010/09/04 16:01
- 次週…勝目せよ!!
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