グリンピース、窃盗で実刑判決
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- 2010/09/06 17:11:51
ま、至極当然のことだよね。「盗人猛々しい」と言われてもしょうがないよね。これでも一応、顧問弁護士も抱えている組織だってんだから失笑せざるをえない。
「正義の実現のためには非合法活動も許される」なんていったら、例え、理があったとしても、許されるものではないし、到底、社会的に理解されない。
だからこそ、社会正義上必要とされている犯罪捜査においても、別件逮捕とか微罪での逮捕での、より重大な事件の犯人の逮捕ということが社会的に認められていないのだ。強権による強制捜査が許されていた戦前の特高とは違うのである。
こういう人権上、勝ち取ってきた社会正義をひっくり返す今回の行為を、グリンピースの顧問弁護士はこの点をどう考えているのだろうか。彼らと彼らが所蔵する弁護士会の上層部を正座させて小一時間といわず、24時間ぐらい問い詰めたい。
「社会正義のため」というが、何が社会正義で、何が違うのかの議論もなく、己のすべてが正義であり、そのためには非合法活動も許されるなんて、底辺にテロリズムと同じものが感じられて、非常に恐ろしい。
<鯨肉窃盗>グリーンピースメンバーに有罪判決 青森地裁 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100906-00000047-mai-soci
最近は、生物の世界を中心に「多様性」が重視されています。特に今年は生物多様性条約締約国会議(COP10)ガ名古屋で開催されることもあり、ある意味、日本は世界の最先端を行っている国ではないかと思うこともしばしば。
確かに過激な人たちってのは、自分たちの意見を主張する一方で、人の話を聞かないって特徴があります。絶対的な正義なんてのは、フィクションの中にしか存在しないってのに。
棲み分けってのは難しいかな。棲み分けるには、相手の存在を認めることが前提となると考えますが、そもそも、相手の存在を認めない人たちですから。
いい例がIWCでの対立。海洋資源としての科学的資源管理と保護の両立を考える捕鯨国と動物愛護の面から考える反捕鯨国の対立ですから。議論が同一平面に乗ることはないもんだから、これほどまでこじれてしまったんだと。
あ、「棲み分け」ってのも、生態学上の用語でもありますけど、提唱したのは京大の今西錦司先生ですね。余談ですけど。
古代ローマ帝国や漢・唐王朝やモンゴル帝国が領土を拡大した時は、
征服地域の土着宗教は全て保存されました。これら帝国は多神教の国だったから。
でも、
キリスト教がアジア、アフリカ、南北アメリカに布教されたとき、
地元の旧来の土着宗教は、悪魔呼ばわりされ、力ずくで廃棄させられました。
なぜならば、キリスト教こそ唯一絶対に正しい永遠の真理で、
それ以外の教えはない・・というのが、宣教師たちの主張ですから。
過激自然保護団体も、心情的には、そういう思想の系譜を継ぐ人たちにみえるわね。
こういう人たちに、文化や伝統の多様性を訴えても、理解しないと思うわ。
自分たちの主義こそが絶対の真理と思っているから、他の価値観や文化を認めることは、
自分たちのアイデンティティを手放すことにつながります。
アイデンティティの喪失は、自分たちの存在を否定することですから、死と同じであり、
死に物狂いで抵抗するでしょう。テロ行為が更にエスカレートするかも。
かつてキリスト教では、
プロテスタントとカソリックが100年近く、殺し合いをしたことがあったわ。
どちらも、我が方の神学が、唯一絶対の真理であるというのだから、相手を認めることは絶対無いし、
和解もありません、相手を殲滅するまで対立続けることになってしまいます。
結局、和解はなかったものの、王がプロテスタントの国は、プロテスタントが布教を許され、
王がカソリックの国は、カソリックの布教が許されるという、棲み分けをすることで、
宗教戦争に決着がつきました。
過激自然保護団体とその支援国家と、そうでない国々との対立も、そういう棲み分け方式で、
解決できるかも・・・。
偉そうに語っちゃて、ゴメンナサイ・・。
「社会正義」よりも「我の正義」を優先していることは確かですね。彼らのやっていることは、日本(あるいは裕福な有色人種)嫌いというよりも、自分たちと同質じゃない考え方や社会を見下した、大航海時代や十字軍遠征時代の血まみれの非キリスト教的社会の啓蒙活動から、一歩も進化していないんだと思います。
メディア的に目立つ方法をとるのは、やはり、それが効果的だからでしょうね。
ああ、さいごにひとつ。今回の窃盗(未決ですので)と考えられる行為は、グリンピース日本支部の日本人がやってんですよね。シーシェパードにも日本人が参加しているという。しかし、彼らは自らの文化が数千年にわたって、自然と共生してきたという事実を知らないのだろうか。
クジラの減少にしたって、鯨油の採取を目的とした欧米捕鯨船団の捕鯨が発端だよね?それを反省したってのはいいことだけど、それをほかの文化圏にまで押しつけようってのが、やっぱり欧米流。
自然を征服しようとして略奪と荒廃を招いてきた西洋文化に比べて、数千年も自然と共生してきた日本流の文化ほど、自然に優しい文化はないと思うですけどね。食べ物に対して、これほど敬意をはらってきた文化も。そういった基本的文化的な違いも理解していないとは、嘆かわしいなぁと思う。
単純に日本(あるいは裕福な有色人種)が嫌いだから、ジャパンバッシングの一貫としてこういうことを
やっている気がします。
本当に鯨を保護したいのだったら、もっと他にやるべきことがあるでしょうに、
要するに手っ取り早く目立つ方法しか取れないのは頭悪すぎ。