ゆけゆけハッチ
- カテゴリ:30代以上
- 2010/09/07 04:18:43
伝言板でアニソンのやりとりをしていてふと気になったもので。
ええ。『みなしごハッチ』。
歌詞はたしか「ゆけゆけハッチ、みつばちハッチ」だったと思いますが
最近映画にリメイクされてタイトルそのものが見事「『みつばちハッチ』に
変えられました。
みなしご、ということばを知らない人が増えたためなのか
差別用語とみなされたのか、どちらなのか経緯は知りません。
昔のアニメの再放送を見ていると、激しい言葉狩りにあって
無残なことになっているものもあります。
『サスケ』とか。
ちょっと前になりますが弟ともそんな話をしました。
弟「『釣りキチ三平』とかタイトルだけで無理」
姉「でも実写化されるけど『釣りキチ』のまんまだよ」
弟「えええ。キチってなんだよキチって」
姉「『釣り吉日三平』なんじゃないの♪」
弟「・・・まじかよ」
おバカ姉弟なので会話がアレなことになってますが
とあるクリエイティブの現場で仕事をしている弟にとっては
死活問題になりかねない部分で実際かなりピリピリ神経つかってる。
筒井康隆が言葉狩りに真っ向から挑んでペンを折ってしまったことなど
とうに人の記憶から薄れてしまい、いまや表現の世界は全敗白旗状態です。
表現の自由、などというものは完全に無効化。
私自身は、そこに差別意識が刷り込まれてしまった言葉なら
刷新もやむなし、という立場をとりますが、それでもやはり
侮蔑よりむしろある種の優しさを含む言葉でさえ
容赦なく抹消されていくのを見ているのは、痛みを感じます。
そもそも誰のことをも傷つけない表現なんてあり得ないよね・・・。
うげ。長文。
禁止用語って、ただの自主規制なんですよねえ。
弟にしろ現場の人間はハナから疑わしきものを遠ざけます。
通せば『釣りキチ』も通ってるという。
萎縮はよろしくないなあ。
我が家でも野球賭博問題のときその話、したなー。
ながらく相撲界を影で支えてきたお方たちを「暴力団」というのに
違和感があって。
もっとも”反社会的”どころか地域社会にがっつり組み込まれてた
正当ヤ○ザさんなんてもういないのかなあ。
リメイク版の時に主題歌を児島未散さんが
歌っていた時期があります。
その未散さんの一番のヒット曲が「ジプシー」。
数年後だったかすぐだったかはあやふやですが、
その曲はタイトルゆえにやがてTV等で放送されなくなりました。
(明菜さんのジプシークイーンについては不明)
歌の世界でも放送禁止歌は日常的に生まれます。
ただ放送されませんから売れない → 消える ということです。
話は変わりますが、
例の相撲の野球賭博問題で、
「暴力団」という言葉はTVに出ますが
「ヤク○」という言葉は出ませんね。
”反社会的集団”ていうのもナンカ気の抜けたビールみたい。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。