Nicotto Town


A Balearic Dinner


「ハイペリオン」「ハイペリオンの没落」


今回紹介する小説は
ダン・シモンズ著「ハイペリオン」「ハイペリオンの没落」です
(いずれも上下巻で早川文庫から

この作品はSF超大作で、軽く解説しますと

ハイペリオン:
「人類が外宇宙に進出した未来、
 謎の機神”シュライク”、惑星ハイペリオンと関わった6人の物語」

ハイペリオンの没落:
「シュライクに会いに行った6人の運命と、宇宙政府”ウェブ”の運命」


と言うもので、SF的にみれば【20世紀のSFのアイディア総まとめ】
と言うべき作品になっています。
特にシリーズの最初にあたる「ハイペリオン」は
6人の主人公達が自ら過去の物語を語る形式になっており、
人間模様や愛憎劇を中心に物語が語られつつ
全く接点の無い6人の運命が一つに繋がっていくのが見事で
その中に様々なSFアイディアも散りばめられている名作です。

この作品はSFファンは勿論ですが、
愛憎劇や恋愛、オカルト、推理と言った切り口からも読み進められるので
普段SFはあんまり・・・と言う方も
SF用語等を飛ばし人物関係だけを読めるので、とっつき易い作品だと思います。

続編で300年後の世界を描いた「エンディミオン」「エンディミオンの覚醒」もまた傑作なのですが
また次の機会に紹介致します☆




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