年間パスポート
- カテゴリ:人生
- 2009/03/02 01:51:27
夢と魔法の王国にはたくさんの人が来ます。
普通に生活していると出会うことの出来ない、いろいろな方に出会えます。
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私が新人キャストの時、よく来てくれるおばあさんがいらっしゃいました。
いつもお仲間といっしょにいらしては楽しそうに話して帰られる。
ぎこちない接客にも「がんばってね。」と声をかけてくれる、やさしいおばあさん
でした。
あるときおばあさんがご主人を連れて来園されました。「パレードを見せてあげ
ようと思って、無理やり引っ張ってきました。」記念だと言って苦笑いをしている
ご主人と二人その場で写真を撮って差しあげました。
それ以来ご夫婦はいつもいっしょ。おじいさんもディズニーランドファンになった
そうでいつの間にかお二人は年間パスポートになっていました。
なのに、突然いらっしゃらなくなりました。
*
何ヶ月か過ぎたある日、おじいさんがひとりでいらっしゃいました。
「お元気でしたか?」「ええ、ありがとう。」
いつもの席で黙ってひとりでコーヒーを飲んでいらっしゃいましたが、待ち合わせ
だと思っていた私は「奥様はまだいらっしゃいませんか?」と軽い気持ちで話し
かけました。すると、
「。。。あいつ、急にガンで死んじゃってね。何もする気が起きないんだけど、パス
ポートもったいないからこうしてまた来ちゃいました。下手だけどあいつのために写
真いっぱい撮ってやろうと思って。。。」
予想もしなかった言葉に心臓は止まりそうでした。
そして「この写真が僕の宝物なんです。あなたに撮ってもらったこの写真、二人で
撮った最後の写真なんです。」といつかの写真を見せてくれました。
笑顔のおばあさんと渋面のおじいさん、他ならないこの席に座っています。
私は涙をこらえるのが精一杯で、その先の言葉が出ません。黙って写真を見つ
めるのが精一杯でした。
舞台裏は考えずそのまんま楽しんで。
だけど、キャスト用の通路になってたのは知らなかったです・・!
部屋じゃなかったんですね。。
顔パスで入園してみたいです・・!
・・・叶わぬ夢ですけど。。笑
そこらへんのキャストより知ってそうだからなー。
じゃ軽いところでワールドバザールは3階建てに見えて2階の高さ
しかないとか。(上に行くほど感覚狭くなってる)
さらに建物の中はキャスト用の通路だったりとか。知ってたかもねー。
ひつじさん
オッケー、とっておきのをとっておこう。
11日と12日に☆
ディズニーのヒミツ教えてください♪♪
よろしくね、ましゅに~ちゃん^m^!
行く時になったら、他にもヒミツを教えてあげよう。
しばらくいってないなぁ。なんだか行きたくなっちゃった(^_^)。
近いうちにいってこよ~っと(*^^)v。
そしたら石碑さがしてみるね^^!
うんうん、新しいディズニーを発見してみて!
u-ra-さん
お店の入口に鏡があるからね。入る前に必ずスマイルチェック☆
キャストも外へ出たらただの人。パークだと普段出来ないことも出来ちゃうから不思議です。
毎回うっとりしてしまいます(^^♪
前にレジがすいている時めっちゃくだらなくておもしろいマジックしてくれたことが忘れられなくてスタッフさんもみんな大好きです♪
知らなかったです・・!
ワールドバザール出たところってことは、エントランスの方でしょうか??
今度探してみますね☆
ありがと。ディズニーを含めこれまでいろんな経験をさせてもらいました。
いいこともわるいこともたくさん。
そんな中ではっと気がついたのは”時間は平等に過ぎてしまう”ってこと。
泣いてても笑ってても同じように時間が経つのなら無理してでも笑っていたほうがいいな。
そう思ってから「日日是好日」を忘れないようにしています。
ていねいにありがとう、大歓迎です。
ワールドバザールを出たところにオリエンタルランドの石碑があります。
そこにはキャスト達の想い全てが詰まっていると思っています。
今度行った時見てみてください。感想聞かせてね。
ゲストのお話にきちんと耳を傾ける。たとえコストがかかっても悲しま
せるがないようにできる限りの配慮をする。。
今の社会になくなってしまったものがここにはたくさんあります。
だから夢と魔法の王国なんだと思っています。
ひつじさん
ディズニーランドには障害者制度というのがありません。パーク内では誰でも同
じように楽しんでもらえると考えているからです。
私が在籍しているうちにも余命何ヶ月という方がたくさんいらっしゃいました。重病
の方がいらっしゃる時にはパーク内の診療所や近隣の病院で連絡をとりあって何
が起きても万全の態勢を整えます。訪れるアトラクションは把握しキャストも備え
ています。
だからこそ全部忘れて楽しんでもらえる。ここでいろんなことを教わりました。
人の話を聞くこととディズニースマイルは今もしっかりと身についています。
こういう感情を持ったひとが、こういう経験をしたひとが、
この言葉を選ぶんですね☆.。.:*・°
前回の記事も合わせて、そう思いました♪
きっと、いろんな人たちがいろんな思いで生きているんだろうけど、
それを一時でも忘れて解放されるっていうのは大切なことだよね。
行ったことを糧とする人達もいるだろうし、
行くことを糧とする人達もいるだろうし。
ましゅさんはゲストに幸せを作るお手伝いをしていたから
やさしいんだね(^_^)。
おばあさんと一緒に過ごした楽しいひとときを思い出すことができる
大切な思い出の場所になったんですね。
たくさんの人の想いがパークにギッシリ詰まっているだけに、
ある意味、その多くの想いを背負っているOLCの役割と責任は
とても重いものかもしれないですね。。
だけど、毎回どんどん良くなっていって、
いつもゲストを笑顔にしてくれて、
私のちょっとした意見もちゃんと聞いて、必ず答えを出してくれます。
だからこそ愛され続けるのかもしれないですね♪
例え、ディズニーが傾いていく日が来たとしても、
原点を忘れずにいてくれる限り、
ディズニーがくれたたくさんの宝物を、みんなが大切に持ち続けることができる。って信じてます♪
(長文コメントごめんなさい。。)
ゲストの数だけ思い出があります。
誰もが一度は行きたいと思うだけにいろんなものを背負った人が多いかも。
REIさん
ディズニーランドに来たとき、となりの人はつらい過去を持った人かもしれない。
病気と闘っている人かもしれない。そう思うとやさしくなれるでしょう。
u-ra-さん
キャラクターばかりでなく、王国の人たちと触れあってみてください。
新しい発見があるかも。
日輪さん
遊びに来たときは必ず写真を見せてくれました。
お花とか景色とか。きっと届いていると思います。
lisaさん
趣味のないおじいちゃんがミッキーマウスのポットを買うくらいファンになってしまったみたいです。
これもおばあちゃんの影響ですよね。
おじいさんが撮った写真が、天国のおばあさんに届くといいですね。
あした夢の国へ行ってきます(^^♪
いろんな方の思い出がたくさん詰まった御国ですよね♪
悲しいけどとてもいいお話でした☆ありがとうございます♪