テープの声と自分の声が違う理由
- カテゴリ:日記
- 2010/09/15 18:12:38
たとえば、いい気持ちで歌を歌っていたのに、それを録音したテープを再生してみて、愕然とされたことはないでしょうか。もう少しいい声なのに・・・・
そう思われる人もいるに違いありません。もちろん、テープ自体の欠陥ではありません。その証拠に、他人の声をテープで聞いてみても、あまり違いが無いと思うはずです。
一般に、テープを通してではなく、直接自分の声を聞くと、ずしりと重い感じに聞こえてきます。それを、テープで聞くと、やや貧弱な声になってしまうのです。つまり、自分の声を自分で聞くとき、その多く、特に低音部の音は頭蓋骨を伝わって聴神経に達します。いわゆる「骨動音」です。それが、自分の声の豊かさに思えるわけです。
まあ、具体的な例を挙げると、「たくあん」です。自分で食べているときは、ものすごい大きい音がしているような気がするのに、他人が食べていても、そんなに大きいようには思えない。自分が特別なのだろうかというとそうではなく、こういう現象のせいなのです。
ところで、世界的に有名な作曲家「ベートーベン」は耳が不自由になってからも、ピアノの演奏はちゃんと聞いたそうです。それは、長い杖の一端をピアノに押し付け、もう一方の端を歯で加えるという方法。内耳さえ無事であれば、この方法で音を聞き取ることができるのです。
ベートベンすごっ((