ロマ送還を仏大統領が指示、EU委員長と対立
- カテゴリ:ニュース
- 2010/09/17 20:11:00
フランス政府による少数民族ロマの国外送還を巡り、16日にブリュッセルで開かれた欧州連合(EU)の特別首脳会議で、サルコ ジ仏大統領とバローゾ欧州委員長が舌戦の火花を散らした。同じ中道右派勢力に所属し、盟友関係にある両者の激突は異例。送還継続を強調する仏政府と、法的 措置を取る構えの欧州委の対立が「危険水域」に達しつつある。
首脳会議のテーマは中国などアジアの新興国に対するEUの外交戦略。ロマ送還は議題にはなかったが、急きょ昼食会で取り上げられた。ブルガリアのボリソフ首相によると、その際、サルコジ、バローゾ両氏間で「非常に激しい口論」が交わされたという。
EU筋によると、バローゾ委員長は「EU条約の守護者」としての責務を果たしていく決意を表明した。仏政府が「集団追放ではない」と言いながらロマ違法 キャンプの撤去を警察当局に指示していたことに不満を表明、人種・民族差別を禁じるEU法に抵触していれば法的措置に訴える方針を説明したとみられる。
これに対してサルコジ大統領は「第二次世界大戦後、欧州で少数民族が退去させられる事態に再びなるとは思ってもみなかった」とのレディング欧州委副委員 長(司法・基本権・市民権担当)の発言を問題視。大戦中のナチス・ドイツによるユダヤ人強制連行を連想させるとして「ショックを受けた。我が国を侮辱する のは許さない」とかみついた。
サルコジ大統領は記者会見で「違法キャンプの解体を続ける」と宣言しており、欧州委の指弾を受けても送還政策を変更する考えはない模様。フランスと欧州 委の対立激化を目の当たりにして、ファンロンパウ欧州理事会常任議長(EU大統領)は「加盟国とEUの付き合いでは敬意を持って」と双方に対話を促してい る。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100917-00000018-mai-int
ロマ、もしくはロマ人はジプシーと呼ばれる人の中でも、北インドのロマニ系に由来した
中東欧に居住する移動型民族です。
ジプシーと言うとジプシー人と言う様な人がいるイメージですが、ロマのほかにアッシュカリー
やエジプト人などもジプシーといい、もともとはロマを「エジプシャン」(エジプト人)と間違え
て呼んだ事から、ロマをジプシーと呼んでいるだけのことだったりします。
同様にアメリカ先住民「インディアン」(インド人)などもあります。
フランスのパリは特に差別主義が大きいとい言われていて、パリを見に来たがる外国人の
お登さんが多いことや、未だに海外にフランス領土(元植民地)を持っていることから、海外
からパリへの出稼ぎも多い為、パリに憧れてくる人達と仕事を奪い合う結果とかり、元々
住んでいる人が仕事がないのに外国人には仕事があると言う不満が募って差別主義に
発展している事が多く、逆にパリに憧れてきたお登さんが差別の壁に当たって鬱病になる
事を「パリ症候群」と言ったりするほどフランスでもパリだけ孤立した民族意識を持つ傾向
があります。
フランスのニコラ・サルコジ大統領はパリで生まれた、ユダヤ人の母親を持つキリスト教徒
の大統領です。(ユダヤ教に入りたいと言っても母親がユダヤ人で無い人はユダヤ教には
入れません、また逆に母親がユダヤ人であれば父親が白人でも黒人でも黄色人種でも
関係なくユダヤ教徒になれます)
フランスはユダヤ系の大統領が誕生した事で、世界で最初に自由主義の多民族国家を
イメージ付けたと言われています。
多民族国家をイメージ付けたサルコジさんですが、今年7月からロマ人の国外追放を開始し、
ロマ人の受け入れ先であるルーマニアに対して、移動民族の文化をなくしルーマニア人と
同じ放浪しないように「同化政策」をするように迫っています。
また去年9月から段階的にイスラム教徒の女性の民族衣装「ブルカ」を禁止する法案を成立、
今年の9月15日から違反者には最大1年の懲役か3万ユーロ(約340万円)の罰金を
課かようにしました。
その翌日には、パリの中心にあるエッフェル塔とサンミッシェル駅で爆破予告の脅迫電話、
があり、2000人が避難したが爆弾が見つからなかったと言う事になったようです。
http://www.cnn.co.jp/world/30000220.html
玉梓は差別がなくなる事を願っています。