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北朝鮮のステルス機だとしてアメリカが警告

グレグソン米国防次官補(アジア・太平洋安全保障担当)は16日、上院軍事委員会に提出した書面で、財政難もあって北朝鮮がいまだに使用する旧式のプロペラ機が、レーダーで捕捉することが難しく、事実上の“ステルス機”として機能しかねないと懸念を示した。

 グレグソン次官補は、北朝鮮のプロペラ機「AN-2コルト」は「ほとんどが布と木でできており、実質的にレーダーに痕跡を残さない」と指摘。約10万人と推定される特殊部隊員の輸送などに使用されれば、「真の脅威となる潜在力を持つ」としている。

 米韓両軍は装備の近代化で北朝鮮よりも優位に立っているとの見方が一般的だが、北朝鮮が旧式装備を逆手にとった戦法を構築し、脅威の度合いを増しているとグレグソン次官補は警告している。


http://sankei.jp.msn.com/world/korea/100917/kor1009170813001-n1.htm



An-2(アントノフ2)は1947年にソビエトのアントノフ設計局で開発された複葉の軽飛行機です。

色々な国で色々な名前で呼ばれていて、ロシアでは「ククルーズニク」(トウモロコシ男)と

言われていたり、NATOでは「コルト」(子馬)と言われたり、アメリカの国防省は「Type 22」

(タイプ22)と呼んでいたり様々です。


アントノフ2は1940年代に需要が高い航空機として、国土の広いソビエトの、林業・農業

用に農薬をまいたりできる小型の航空機として開発され、機体は星型エンジンの複葉機と

とても旧式ですが、シンプルな作りで整備せいがよく、農家の前のような平らだけど滑走路

にはなっていない様な場所からでも離着陸が出来る軽くて丈夫な作りをしていて、現役の

複葉機では世界最大の航空機となっています。  またバリエーションも多くつくられ、

農薬散布用のほかに12名の人を乗せる旅客形や落下傘部隊を搭載する軍用だけでなく、

南極で物資の輸送に使われています。


1960年までにロシアでは5000機ほど生産されて生産終了したものの、ロシアでは現在

でも交換部品の製造がされていたり、1992年までポーランドと中華人民共和国でライセンス

生産がされていたので、最終的に世界中で17000機が生産されたと言われています。


中古の機体が3万アメリカドル位で売られていると言うこともあって、多くの政府や民間で

採用され、アメリカでも数多く採用されています。


軍用に改造されたアントノフ2を採用している国は北朝鮮だけでなく、韓国、クロアチア、

ベトナム、中国等で使われており、2008年10月9日には上海で行った軍事訓練で

シルクワーム対艦ミサイルを改造したミサイルを搭載して発射するデモンストレーション

が行われ、機体の性能が低いので1発しか詰めなかったとは言うものの、破壊力の強い

ミサイルを搭載したことや、機体がモノコックの金属製だが、羽の一部が布製で飛行速度が

非常に遅く、レーダーにはトラックが動いているように見えると言われ、ヘリコプターよりも

遅く飛ぶ飛行機は新たな脅威だといわれているようです。



玉梓は東シナ海の安全を祈ります。

 

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