ときおり忘れたりしつつ、でも割と再々、地元地方局製作のゆる～いローカル番組を見ていたりするのですが。

そこでここしばらく同じCMが流れている。

『かぴばらさんを見つけたら、お家に連れて帰ってあげましょう』

でっかい「かぴばらさん」の縫いぐるみがクレーンゲームでつり上げられ、これで『お家につれて帰』ってもらえるんだね～、という映像だ。

これが、困る。
CMのなかのかぴばらさんと目が合ってしまったりすると大変だ。
町中で出会ったら『お家に連れて帰』りたい……という想いがわき上がる。

だが現在、縫いぐるみは増やさない、という原則で暮らしている。
本音言うと好きだ。
ふわふわモフモフしてると本当になごむ。
が、いい加減なメンテだとホコリの巣になるので、増やすの禁止!　の規則を自分で作った。
以前は思い切りトライしていたクレーンゲームも、やらなくなって何年にもなる。
かなりの数をバザー用に寄付して、残っているのは何分の一かになった。

でもだけど、本当は好きなのだ。
正直好みからすると、かぴばらさんの縫いぐるみはファンシーにすぎる。
しかしあの縫いぐるみを見ていると、哲学的な表情で温泉につかって「の～ん」としている本物が脳裏に浮かび、みょうな脳汁が分泌されるっぽい。

なごむ。ほのほのする。

これに抗するのは結構大変で、ゲーセンのそばなど通ろうものならクレーンゲームの方へ、つい歩を進めてしまいそうになる。
縫いぐるみ売り場なんぞは危なすぎて、とにかく近付かないようにしている。

危険だ。危険すぎる。

コマーシャルを面白がることはあっても、それで商品を買おう、と思ったことはほとんどない。が、ここにいたって自分の弱さに直面している。

かぴばらさん、イイ。でっかい縫いぐるみに「ばふん」と抱きつきたい。

多分一時の気の迷いなのだ。なのに「ばふん」の誘惑は止まない。
CMに洗脳されているか?　と不安になることしきり。
自分がこんなに弱かったとは。

このTVCM攻勢が終わるまで耐えきれるか、正直不安。
夏行ったショッピングモールで我慢せず、マスコットのガチャガチャ回しとけばよかったんだろうか?