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中国がアメリカに南シナ海領有問題介入するなと警告

 [北京 21日 ロイター] 中国外務省は21日、米国に対し、南シナ海の南沙諸島領有権問題に介入しないよう警告した。日本のNHKは前週、米国と東南アジア諸国連合(ASEAN)が今週ニューヨークで開催する首脳会合で南シナ海で軍事演習を行うなど、影響力の拡大を図る中国を強くけん制する内容の共同声明を発表する方針だと報じていた。

 中国外務省報道官は定例会見で「われわれは、米・ASEANが南シナ海問題に関する共同声明を発表する可能性に大いなる懸念を表明する」と発言。

 そのうえで「われわれは、南シナ海に関係ない国が介入し、国際問題化、より複雑にすることに断固反対する」と述べた。


http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-17320320100921



南シナ海とは台湾の南にある、フィレピンとベトナムと中国の間にある海で、西沙諸島や南沙諸島

を含む100近い島が点在する海域です。


西沙諸島の領有は、ベトナム、中華民国(台湾)、中華人民共和国が領有を主張し、

1956年には西半分を南ベトナムが占領、東半分を中国が占領していたのですが、

1974年1月に中国が西沙諸島の西側に侵攻をして、ベトナム軍の軍艦を破壊、

西沙諸島西側のベトナム軍を武力で排除し、現在でも中国が実行支配をしている場所です。


西沙諸島中国軍基地地図
http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&ie=UTF8&t=h&brcurrent=3,0x0:0x0,1&ll=16.835063,112.340055&spn=0.023167,0.038581&z=15



また南沙諸島については、ベトナム、フィリピン、マレーシア、ブルネイ、中華民国(台湾)と

中華人民共和国が領有を主張している場所で、旧日本軍が台湾を占領していた時期は

日本が支配する台湾の一部として台湾の領有する土地だったのですが、日本が敗戦し

1951年にサンフランシスコ講和条約で旧日本軍が領有していた島として領有を破棄する

ことが決定してから、南沙諸島の領有権がどの国に帰属するのかが曖昧になっており、

フィリピンが領有を主張した事から、1956年から南ベトナムが侵攻を開始し、1973年に

なってベトナムが南沙諸島の領有を宣言した事から、翌年1月中華人民共和国が抗議声明

を発表、1988年には実行支配していたベトナム軍と中国人民解放軍が戦争をして、

中国が勝利した事で、1995年に中国がミスチーフ礁に中華人民解放軍が建物を立て

実行支配を続けている場所です。


南沙諸島中国基地地図
http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&ie=UTF8&t=h&brcurrent=3,0x0:0x0,1&ll=11.052934,114.284871&spn=0.011878,0.01929&z=16



アメリカが南沙諸島に関与しているのは、1898年から1946年までフィリピンがアメリカ合衆国

の植民地だった為、フィリピンが独立後も米比総合防衛条約を結び、共産圏からの防衛を

アメリカと共にしていたのですが、反米感情の高まりも手伝って、1991年に米軍基地の

近くに有るピナトゥボ火山が噴火した事を切欠に、アメリカ軍がフィリピンから撤退を開始。

1995年にはフィリピン軍とアメリカ軍の演習も行わなくなりました。


在フィリピン米軍基地がなくなって米軍との演習も無くなって喜んだのもつかの間、

上記の様に1995年は中国人民解放軍がミスチーフ礁に基地を建設した年でもあります。


フィリピンは一度は追い出した米軍ですが中国脅威論が出始めると、2000年から

フィリピン軍とアメリカ軍が合同演習を再開しています。

これに対して中国側は2010年6月、南シナ海に面する広東省に対艦弾道ミサイルを

配備した戦略ミサイル基地を新たに設置、東風21C対艦弾道ミサイルを配備した事で

フィリピンをミサイル射程内に収める体制をとりはじめました。



玉梓は南シナ海の平和を願います。

 

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