イラン大統領が同時テロはアメリカが実行したと発言
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- 2010/09/24 20:30:10
イランのアフマディネジャド大統領が23日、国連総会の一般演説に臨み、2001年の米中枢同時テロ(9・11)は米政府の自作自演との陰謀論をまくし立て、米代表団が一斉に退席する一幕があった。
アフマディネジャド大統領は同時テロについて、「強力かつ複雑なテロ組織が米国の諜報(ちょうほう)組織や軍に浸透している」「米政府の一部が、イスラエルを救うために同時テロを実行した。このことは多くの米国人や世界中の人々が同意している」などと述べた。なぜテロがイスラエルを救うことにつながるかなど、論理的な説明はなかった。
米国連代表部は「予想されたことだが、アフマディネジャド氏は善良なイラン国民の代表として発言する代わりに、またしても妄想だらけの陰謀論をまくし立てた」との声明を発表した。同大統領はこれまでも同時テロをめぐる陰謀論や反イスラエル発言を繰り返し、物議を醸している。
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100924/erp1009240851003-n1.htm
CNN動画
http://www.youtube.com/watch?v=wvR4OSMhRcU&feature=player_ded#!
イランの大統領、マフムード・アフマディーネジャード氏は2005年8月に大統領に就任した、
反米、反イスラエルの発言をしている大統領で、「イスラエルは地図から消えるべきだ」とか
「国連は反イスラム世界になるように仕組まれている」などの発言をして、特に国連安全保障
理事会常任理事国5カ国の拒否権に反対していたりする方です。
イランは世界で4番目に多い原油産出国ですが、1978年までアメリカの傀儡政権だった
事もあり、1979年には反米を掲げたイラン革命が起こりアメリカの傀儡政権を打倒しましたが、
翌年1980年にはイランとの国境問題を抱え、イラン革命の影響を嫌ったイラクが侵攻して
来た為イラン・イラク戦争が勃発し、この当時は反米のイランと戦うべく、アメリカがイラクに
軍事支援を行なったりした為、イランでの反米感情をより高める結果となってしまってしまった様です。
イランは現在、核兵器に必要なウランを濃縮しているとIAEAが警告したことから経済制裁
を受けていて、その反論として今月15日のIAEAの場でイラン代表が「日本も濃縮ウランを
作っていて重大な懸案だ」と発言し、「日本政府は十分な説明と正当化をのべよ」と日本の
核能力を危険視する演説を行い、日本が保有する核物質の量や貯蔵場所などを次回の
理事会に報告するよう要請しています。
このような陰謀論はイランだけでなく他国でも言われており、韓国哨戒艦沈没事件は
アメリカの謀略であるとか、日本人拉致問題は日本の謀略であるとか、朝鮮戦争中に
北朝鮮で発生した出血熱は国連の細菌攻撃による謀略だとか言う人もいるようです。
玉梓は国連がまともに機能することを願います。