Nicotto Town ニコッとタウン

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「ろっくくらいみんぐ」

ぼくは いま
じゅうだいな ちょうせんに
ちゃれんじしている


ぼくの家の裏手にある山が
土地開発とかなんとかで
きりくずされて
中途半端になっている

丘のように低い山で
登るのに丁度いい崖だ


ぼくは ちゃれんじする
まいにち まいにち

ろっくくらいみんぐ
という ことばを
テレビで きいた


まさに そんな感じで

足場も手でつかむところも
じぶんで探しあてなければならない


あしばはどう? くずれそうにない だいじょうぶ
つかむところは? よし だいじょうぶ

てとあしと からだでかんじる
なんてゆったらいいのか わからない
この ここちよさ

さいしょは のぼる気なんてなかったけれど
ちょっとしてから 土に手をつき
のぼる まねごとをはじめたらしい

おかあさんが そういってた
ぼくは まだ ちいさかった

めのまえを とおりすぎてく アリを
おいかけては てでつかんでつぶしてた

いまはもう つぶさない
アリも いのちだって
ほいくえんの おねえさんがいってたから

いのちって たいせつなものなんだって
それを ぼくも もってるんだって

ちょうせんする ぼくを
いのちが ささえてくれてるんだ

まいにち まいにち のぼるんだ
けど うえまでは のぼれない

いつも とちゅうで
てとあしが いうことをきかなくなって
しかたなく ずるずると
おりてくるしか できないんだ

あるとき ぼくは ねつをだした
なんだか あたりがぼんやりとして
うんうん うなって ねかされていた


ぼくは 山頂に たっていた
すがすがしい風だった

満面の笑みをたたえた ぼくが 誇らしげに


ねつが さがってから しばらくたって
おそとにでてもいいといわれた

ぼくは また ちゃれんじする
あの すがすがしい風を かんじるために

#日記広場:小説/詩




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