Nicotto Town



読書感想文10

北村薫著/『紙魚家崩壊』を読みました。

ミステリー風味の小話9つが納められた短編集です。
久しぶりの北村作品に心躍りました。
好きなんです、北村さん♪

納められていたのは以下9つのお話。
ちょっとネタバレしてるかもしれませんので、あしからず。
もう個人的な感想を垂れ流しているだけなので(^^;)



・『溶けていく』
 怖かった。9つの中で一番怖かった。「世にも奇妙な物語」になりそうな感じ。
 いや、映像にすると大した事ないかも。
 精神を病むってこんな感じなのか…。

・『紙魚家崩壊』
 両手が恋をしている女と探偵の話。
 右手と左手が恋してるって設定が何だか素敵。
 話には全く関係ない設定だけど、このお陰で話にちょと厚みがでてくる。

・『死と密室』
 両手が恋をしている女と探偵の話、パート2。
 探偵がやって来て、密室殺人が起きて、犯人が自殺する。
 この話は考えさせられました。
 死に方を見つけられた老人はきっと幸せだったのでしょう。
 けど、何だか切ない。

・『白い朝』
 とある少年の失恋話、と私は解釈した。
 こういう青春ものは北村さんの十八番(だと思う)。
 何気ない日常の謎と甘酸っぱい恋、良いですね~♪

・『サイコロ、コロコロ』
 全5ページという、ショートショートもビックリな超短編。
 これ北村さんが教師時代に実際に体験した事なのでは?
 そうだ、きっとそうに違いない。

・『おにぎり、ぎりぎり』
 結果は合っているけども、そこに至る推理がことごとく外れる話。
 まぁただのまぐれ当たり。
 とてもほのぼのさせて頂きました。

・『蝶』
 この話だけ、理解しきれなかった。
 メインの蝶の話は怖いくらい綺麗だったけど、その周りが良く分らん。
 そういうもんだ、と思っておこう。

・『俺の席』
 これもちょっと怖い話。
 こっちは「世にも奇妙な物語」に本当にありそう。
 いつの日か入ってないかしら、ワクワク。

・『新釈おとぎばなし』
 どちらかと言うとエッセイに近いのでは?
 それか落語の語り口を全て文章に起こした感じ。
 著者の言葉とお話が綺麗に入り混じってます。
 カチカチ山もこう話すと新鮮。



ってか北村さんってもう60歳なのですか!?
ちょっとショック…。
まだまだ素敵なお話を期待してますよー。

では雨もまだまだ止みそうも無いのでもう一読書、行って来ます。

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2010/10/04 07:53
>>翡翠さん
わ~、そう言って頂けると嬉しいです♪
この本も良かったですか、個人的に北村薫さんは『スキップ』という作品がお薦めです。
宜しければどうぞ~。

>>メイさん
紙魚家…「しみけ」と読むそうです。
一発で変換されるので、そういう苗字があるのですかね?
機会があればちらっと読んでみて下さいませ(^^)
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2010/10/04 00:59
なんだか面白そうですね☆
ちょっと興味が湧いてしまいました~。
北村薫の紙魚家崩壊…ですね。
タイトルも変わってますね♪
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2010/10/03 23:40
うほー♬楽しそう!!
読んだことのナイ作家さん、読むのが楽しみです♬
早く本屋さんへ行かなければ...!!




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