黄昏時に
- カテゴリ:日記
- 2010/10/05 20:14:06
黄昏時は何故か人恋しくて
家路をたどる足が心なしか速くなる
灯りのついた窓から聞こえる団欒の声
どこからか漂う夕餉の匂い
さっき焼けていた西の空ははや墨を帯びはじめている
ふと自分が宙に浮いてしまう
今ここにいる事が現実なのか
虚ろ世の出来事なのか
過去と未来の狭間に漂う様な不安にかられる
過ぎ去った出来事と失くしたものが
次々と押し寄せてくる
惜別の寂しさと後悔やむなしさが
足早に急いでも急いでも追いかけてくる
時は黄昏
季節は秋
折り返しを過ぎた私の人生
時とバイオリズムと重なって
迷い込んだ迷宮・・・
冷えた手で瞼を押さえ
頭を振って前を見る
そこには見慣れた風景と
今すべきことが見える
さあ、家に急ごう
家族が私を夕飯を待っている