去る２月１７日、東日本旅客鉄道の説明会のためにはるばる東京まで行って来た。ここでは、その４の続きの話を書こうと思う。

　無事に先方と会った私は、ウキウキ気分でデートをはじめた。もう一度言っておく。再三デートと言っているが、相手は男である。ただ、一番大切に思ってる人であるからデートという言葉を使っているだけである。少々残念ではあるが、私は恋愛運というものが非常に悪い。いつかは本当のデートをしてみたいものだ。（あのときのは違うの？）

　とりあえずデパートやルミネ、地下街なんかを歩きながら店を探した。定食系を食べたいということだったので、新宿の西側で見つけた定食屋に入った。そこで私はハンバーグ定食を食べた。彼は味噌カツ定食を食べた。私はさらに、生中を2杯平らげた。スーツを着ていたので、まさに会社帰りのサラリーマン状態だ。きっと数年後にはこうなっているのだろう。カラオケに行きたいと誘ったが却下されたため、その後は新宿駅のカフェっぽい所で30分ほど話をし、京王の改札の前でさらに10分ほど話をして別れた。デートの話は非常に薄っぺらく書いたが、後日通常語体で番外編として書くつもりである。である調ではあまり書きたくないというのが本心である。

　彼と別れたあと、残された時間は23：30のニュードリーム名古屋1号までの1時間半ほど。実に中途半端だ。新宿界隈で中途半端な時間をつぶすことが出来る場所といえばあそこしかない。そう、東京都庁だ。実は、都庁の展望室は23：00まで開いているのだ。（但し、入室は22：30まで）なので、本日3回目の都庁へGOである。1回目は昼間、2回目は日が落ちてから1時間ほど後だったのでホントにうっすらとだけだが明るかった。しかし、今回は22時を過ぎている。完璧な夜景だ。やはりいつ来てもきれいである。そして、早い時間と違って人が少ない。カップルも少ない。なので、ゆっくりと夜景を見ることが出来た。いつかは好きな人と来たいものだ。そんなこんなで閉館時間ギリギリまで夜景を楽しみ、早朝に下見をしたバスターミナルへと向かう。のんきに歩いていけばざっと15分くらいである。しかし、バス車内での給水用にお茶と飴を買うために「すぐ、そこ、サンクス」に寄った。そして、改めてバスターミナルへ向かった。

　バスターミナルへ着くと、バスの発車ラッシュだったのか、たくさんの乗客が待っている。神戸行きやら可児行きやら色々な行き先のバスが発車していく。発車時刻の大体10分ぐらい前に、バスへの乗車案内が流れた。運転手による改札の後、いよいよ乗車である。が、私の改札の前に、先に乗った女の子３人組が降りてきた。自分たちの席を忘れてしまったようだ。そして、改札を受ける。今回の座席は２２C。２階建車両の１階席である。今回、実は高速バスで初めて窓際が取れたのだ。しかも、後ろは車いす設置スペースとして確保されているため何もない。席を倒したい放題だ。わくわくしながら乗車すると・・・天井が低い。通路に普通に立つだけで頭がつかえた。天井の高さが１８０cmほどしかないようだ。とりあえずコートとスーツを脱いでハンガーにかけ、靴を脱ぎ、リクライニングを倒した。が、思っていたより倒れなかった。一日中はいていた靴を脱いだので、足から解き放たれたおぞましいほどのパワーが漂ってくる。とか何とか思っているうちにバスは発車。経路はおそらく甲州街道～初台～首都高～中央道～春日井IC～R19～春日井駅～R19～東名阪～楠～名古屋高速～名古屋駅。途中談合坂PAで休憩がある。初台を過ぎたら消灯だ。行きの電車とは違い、電気が消えるので寝やすい。途中で数回目は覚ましたが、寝ることが出来た。最初に目が覚めたのは談合坂、あとは乗務員の休憩PAで２回、次に気がついたときには春日井駅に近づいていた。その後、R19を走るのだが、こいつは我が住処の極めて近くを走っている。家の近くを通らないかと期待したが、勝川でプイと右に曲がり、また高速に入った。高速バスというのは贅沢で、すぐに高速に乗りたがるようである。期待を裏切られた私は、ふて寝した。気がついたら桜通を走っていた。名古屋駅はもうすぐだ。１０分ほどで名古屋駅に着いた。乗務員に礼を述べ、バスを後にする。そしてJRで家へと戻る。午前７時半過ぎ、ようやく我が家にたどり着いた。

　こうして、長い長い日帰り説明会参加行程が終了したのであった。

全章お読みいただいた方、このような駄文紀行に長い間お付き合いいただき、真にありがとうございました。