午後の客先訪問が終わった後、少し時間の余裕ができた。
４日目にして、ようやくゆっくり街を見ることが出来た。

まずは、凱旋門。
ほとんど道のど真ん中というか、パリのど真ん中に、立っている。
中を通っててっぺんまで登ることが出来るのだが、てっぺんからパリの街を
眺めると、本当にこの凱旋門を中心として、四方八方にまっすぐ道が伸びて
いるのがよく分かる。
そのほとんどが道の両脇に立派な並木を持っている。非常によく計画された
街づくりで、これはもう本当に見事というほかはない。

この凱旋門から伸びている大通りの一つが、かの有名なシャンゼリゼ通り。
凱旋門から降りた後、シャンゼリゼ通りを歩いた。
とにかくどこを見ても美しい。華麗！贅沢！おしゃれ！
陳腐な言葉をならべたくはないが、完全に圧倒された。僕など場違いもはなは
だしい。東京などは、比較の対象にもならないだろう。それほどに独特で、気品
のある街は、見た事がない。これだけ様々な店や建物があるにもかかわらず、
街全体の統一感が全く失われていない。人々が勝手に街を作っているのでは
なく、非常に統制された街づくりを、人々がすすんで行っているような印象を受
ける。ただ、都会というだけではない、威厳と、人々の街に対する誇りが、ひしひ
しと感じられる。それがパリのパリたる所以なのかもしれない。

・・・ちと興奮しすぎてしまった。
パリの中心街は、低い建物ばかりだが、中心部から少し離れたところにビジネス
街があり、そこには、新宿のような高層ビルが集中して建っている。パリは、繁華街、
ビジネス街、住宅街などが、はっきり分かれている。

今回は２，３時間しかヒマが無かったが、また別の機会があれば、もう少しゆっくり
探索してみたくなる、興味の尽きない街である。