デビアス 帝国の崩壊 2
- カテゴリ:日記
- 2010/10/17 01:57:53
ダイヤモンドは どんなところから 産出されるのか。
昔は 道端に落っこちてた。
嘘みたいだけど ほんとに そういうことはあったんですね。
羊飼いの少年が拾った話。
農家の土壁から 光る石が出てきた。
子供たちが 遊んでた石ころを よく見たらダイヤだった。
それに目をつけた人たちが その近くに もっとあるはず
そうして 川の砂の中 海岸の砂浜
そんなところに 見つけ出したんですね。
南アフリカにダイヤモンドラッシュが押し寄せるのは
そんなことからだった。
そういうところは 漂砂鉱床 といいます。
ダイヤを含む岩盤が風化して 水に流されてきた。
ということは 上流に 元がある。
と 当然考える人が探し出したのが
キンバーライトパイプ。
マントルから上昇してきた溶岩が パイプ状に固まった
ところです。
ダイヤは 地殻とマントルの境目付近にたくさん存在する
高温 高圧の環境で 炭素が 結晶したものです。
だから そのへんには たくさんできてる。
それが キンバーライトパイプのように
溶岩が上昇してくるときに 地上近くに運んでくる。
そのときの上昇速度 地殻の厚さ 温度の下がり方
そんな条件が ぴったり あったときに
ダイヤがダイヤのまま 送られてくるみたい。
圧力が急激に下がってしまうと 結晶構造が変化して
ダイヤじゃなくなるの。
だから そのキンバーライトパイプをみつけても
必ずダイヤが出るとはかぎらないのです。
その割合は かなり低い。
6000本ほど発見されて そのうち数十本だけ
南アフリカは こうして ダイヤモンドラッシュに
その嵐のような勢いの中で
セシル・ローズは着実に力をつけていったのです。
稼いだお金は全部仕入れに使って さらに 開発の資金をロスチャイルド銀行から借りる
そうやって成長していったんですね。