今回は書店であった、ちょっと困ったこと。
まず、私の勤務先は、個人書店。もうえらい小さいところです。店主ご夫婦が交代のほか、私ともう一人、初老のご夫人が交代で店番をしているのです。

ここでは、写真現像も提携でしています。
でもって、今の写真現像、デジカメからのものが半分を占めています。
(田舎なのでフィルムカメラ使用者もまだまだ多いのだ)

で、私が出勤したら、奥さんが困ってました。
「ねね、フラさん、なんだか写真現像に出したら、必ず毎回いくつか現像してくれない写真があるって、クレームを言ってくるお客さんが一人いるのよ～｣
「・・・デジカメ写真ですか？｣
「そうなの。でね、写真屋さんに問い合わせたら、現像できるものは全部しているって・・・でも、それを言っても、現に現像されていない写真があるの、一点張りで・・・ものすごいがんがん怒るんだもん！嫌になっちゃった～｣
ここでピンと来る方もおいででしょう。
で、写真屋さんに直接問い合わせてくれって言ったんだけど、説明がわけわからないって怒られちゃって・・・ウチはただの取次ぎなんだから、困っちゃう。あたしも聞いてみたんだけど、意味がよくわからなくって・・・で、悪いんだけど、写真屋さんにどうして現像できないのがあるのか聞いてみてくれる？｣

そう、ある程度こういった機器に強いのが、週1勤務の私しかいないのです。

写真屋さんに電話したところ・・
「ああ、あれね、jpgに混ざって、動画があってね。だけどそれ言っても通じないんだよね～。ウチも困っちゃてさ～｣

そのお客さんは、ムービーをおそらく無意識に撮ってしまっていて、インデックス画像で出るのは静止画なので、どうもそれも写真と思い込んでいるご様子。
私からそのお客さんに電話して、現像できないわけをご説明することに・・・。
出たのはクレームを言ってきたご主人ではなく、奥様でした。

「現像できないものがあるという件についてなのですが、デジカメの場合ですね、普通のお写真のほか、短い時間でも8ミリのように、映画みたいなものが撮れるんです。その、映画になっているものは、一覧で見ると、撮りはじめなんかの画像が写真のように見えているんですけれど、実際は映画なので、写真として現像が出来ないんですよ｣
とりあえずこのご説明で納得されましたが・・・・・・。

その翌日ご主人がやってきて、
「映画みたいなのが撮れるってのは、なんなんだ！｣
と、デジタルさっぱりの店主に言ったそうです。

・・・え～～と、お客さん、とりあえず、説明書くらい読みましょうよ～。