Nicotto Town



デビアス 帝国の崩壊  4

タイトルは 帝国の崩壊です。

前回までは その帝国の形成する過程でした。

デビアスの支配下にない 新しい鉱山が発見されても

それが 小規模であれば 問題はないのです。

法治国家としての文明の進化。 これもあります。

独占禁止法 ・・・ ビル・ゲイツもとりあげられましたね。

表向きには 世界を独占支配することは不可能になって

デビアスも 少なくとも アメリカの中では

独占を維持できなくなったのです。

そして カナダの北極圏。永久凍土の下。

巨大なダイヤ鉱床が発見されるのです。

キンバーライトが北米で発見されたのは 1960年代の末

しかし まだそれは 有望なものではなかった。

カナダが他の地域と違うのは 氷河です。

ダイヤを含んだ鉱床は 氷河によって運ばれて

キンバーライトパイプからはるか離れたところに運ばれる

氷河によって運ばれ 終点に体積するモレーン。

そこでダイヤが発見されても はじまりの場所を特定する

それはかなり 困難だった。

1990年の秋 ハドソン湾から氷河の下流に向かって

調査をしているときに末端の堆積物から 

マイクロダイヤを発見した。

マイクロダイヤがみつかれば 元をたどれば

大きな原石もみつかる。

  地球温暖化も関係してるのかな。

飛行機に乗って 上空から見ると まんまるな湖を発見

それを見て キンバーライトパイプを連想した。

そして その連想は正しかった。

氷河によって風化したパイプが 温暖化によって

湖になっていたのです。

発見したのは それほど大きい会社ではないんだけど

その後ろに BHP 

The Broken Hill Proprietary Company

オーストラリアの巨大な鉱山会社。

デビアスに充分 対抗できるほどの大きさ。

そして サンフランシスコに子会社を置いて

アメリカ深いつながりを持っていたというのが おおきい。

アメリカの司法省は デビアスを 反トラスト法で訴えて

デビアスは 答弁しなかったのです。

それが1994年のこと。

デビアスの役員は アメリカに入国すると召喚状を

つきつけられるので アメリカに 来ない。

BHPは ダイヤをデビアスと取引すると

この反トラスト法に連座する危険もあったので

デビアスとは 取引しないことにしたのです。

アメリカは 小売のマーケットとしても巨大です。

そこから デビアスは 締め出されることになる。

おおざっぱに言うと

カナダで発見されたダイヤ鉱床は 世界の15%を産出

アメリカで 反トラスト法に触れる

このふたつが デビアスの独占を 終焉させたのです。



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2010/10/21 01:29
Noelleさん
日本でいうと 独占禁止法ですね。
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2010/10/21 00:22
ふーん・・・・

本の内容、簡潔に纏めてくださったので
わかりやすいです。
ふーん そうかー
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2010/10/20 20:29
のんのさん
そーーんな 大きな会社なんですよ。
やっぱり 値下げ競争するよりも 大きな会社に追随するほうが 利益率が高いということを みんなわかってるからですね。
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2010/10/20 07:12
デビアスって、昔TVのCMで見ましたが、そんな大きな会社だとは知りませんでした。デビアスともミキモトとも無縁の生活してるから、かな?でも、ダイヤ安くなった気はしませんね。安くしたらかえって売れなくなる特殊な商品なのでしょうか。




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