デビアス 帝国の復活
- カテゴリ:日記
- 2010/10/22 01:32:09
帝国の崩壊とはいっても べつにつぶれたわけじゃない。
世界中で産出されるダイヤの原石を 一括して支配する
そのシステムが崩壊したにすぎないのです。
原石を販売するときの話を書いてありますが
デビアスが選別した業者だけに 一方的な条件で販売する
その業者のことを サイトホルダーと呼びます。
そのサイトホルダーの中には 自分自身も数社
つまり自分で自分に売っていたのです。
その数は 5社。
そのいわば子会社は 原石を研磨 そしてジュエリーに加工
小売業に進出。
デビアスという名前は 川上の人が知る名前だったのが
末端ユーザーの知る名前に変化していきました。
いずれにしても デビアスという名前は
老舗ブランドと 同価値のネームバリューがあります。
ジュエリーの販売業に最も必要な 信頼感
いい品物を適正価格で販売している と 印象づける。
宮沢賢治の作品の中にも描写されています。
じつにそらはひとつの宝石類の集大成で
ことに今夜は古いユダヤの宝石商が
とれないふりをして隠して置いた金剛石を
みんないちどにあの水底にぶちまけたのだ
(詩篇「北いっぱいの星ぞらに」下初稿二)
ダイヤの原石を出荷コントロールしていた状況です。
デビアスは 原石の販売で 年間 60億ドルの収入でした
フランスのLVMHと定型して小売業に参入
デビアスブランドのダイヤ その売り上げは5億ドル
今後 その数字は 原石の売り上げを 追い越していく
宮沢賢治が デビアスがダイヤの原石を 出荷調整していることを
こんなきれいな言葉に代えたんです。
解説では デビアスのことを好ましく思っていなかった・・・・そこでぶちまけた
>ことに今夜は古いユダヤの宝石商が
>とれないふりをして隠して置いた金剛石を
>みんないちどにあの水底にぶちまけたのだ
うまい表現だ・・・・思わずうなってしまう