創作小説「優しい雨」1
- カテゴリ:自作小説
- 2010/10/25 23:52:11
現代の恋愛系の短編小説です。連載5回くらいかな?ww
優しい雨
第1話
雨が振り出した。
本振りになりそうな雨を校舎の窓から眺めている。
教室のある普通棟から離れた特別教室が並ぶ特棟は人の気配もなく、裏山の木々に降り注ぐ雨音が静かに聞こえてくる。
「今日は演劇部から客が来るよん」
と薄暗い部室とは対象的に妙な明るさで入ってきたのは文芸部の部長の木谷ひろみだ。
部室にいたのは柚莉花ひとり。
2年の3学期という中途半端な次期にこの学校に転校して来てから約半年が経った。
昔から文章を書くのが好きだったこともあって、同じクラスになった木谷に誘われ文芸部に入部したのだ。
今日は木谷に絶対来いと言われたために来たのだ。
「演劇部?」
「そう。正式にはまだ部として認められてないから同好会なんだけどね。協力を持ち掛けられたのよ」
地味な文芸部に入ってる割にお祭り好きの部長は、妙に楽し気だ。
そこに間を置かず部室のドアをノックする音がした。
現れたのは二人の男子生徒。
制服に付けられている学年章から彼らが二年生だと判った。
「演劇部、部長の羽野くん」
眼鏡を掛けている生徒を木谷が紹介する。
整った顔立ちに細いフレームの眼鏡は一見、冷たい優等生のイメージだが、名前を呼ばれ軽く礼をした動きの優美さと表情に妙に温かい優しさを感じた。
そして、彼の後ろにいたもう一人の生徒を見て、柚莉花は固まった。見覚えがあったからだ。
背は高く無駄のないスラリとした肢体。
健康そうな肌の色に少し色を抜いた茶髪はよく似合っている。
それ以上に見た者の視線を捕らえる存在感が彼にはあった。
「嶋中智博です」
耳に心地よい印象的な声で彼は名乗った。
「遠山先輩が部誌で書いてた小説を、文化祭で上演してみたいのですが、協力していただけますか?」
羽野が文芸部にやってきた主旨を告げる。
毎年、年度末に発行されている文芸部の小冊。
それに柚莉花が発表した短編小説を原作に、文
化祭の舞台で演じようというのだ。
文芸部と演劇部の文化祭共同参加というカタチで、すでに部活の顧問からは許可は取っているらしく、彼女の返事次第だった。
そんな状況で柚莉花も否とは言えるはずもなく承諾すると、そのまま今後の予定の打ち合わせに入っていく。
遅れてやって来た文芸部の部員達も交えて、シナリオの製作や配役、文芸部も舞台設営を手伝う感じで話は進んでいった。
「もうこんな時間だ。今日は終わろう」
木谷が時計と暗くなっていく外の景色を見て終了を促し、皆が部室を退出する。
「それじゃまた」
と背を向けた智博の後ろ姿を柚莉花は見送る。
顔を見ても表情を変えなかった彼に、軽いショックを覚える。
髪を切り、容姿も少し変わったとはいえ、初対面のような対応…覚えて、気付かれなかったという、淋しさ。
去っていく後姿が過去の姿とダブり、彼女の記憶を鮮明に思い出させる。
一年前の一晩の出逢いを。
「続く」
ファンタジーからちょっと変わって現代ものでございます。
その分、女の子向けかなと思います。
恋愛ものは苦手なのだが、なんだかいっぱい書いてる気がするなぁ><
短編は書きやすいってのがあるんだと思いますがww
まぁ、よろしくお願いします
たぶん4~5話くらいで終わると思います。
いやぁ・・・皆さん…恋愛小説好きなんですかね? ぷぷ
思った以上の反応に正直、私が驚きましたww
柚莉花と智博に何があったんだ...
続きが楽しみです♪
めっちゃドキドキします!
楽しみです~+*゚.ヾ(*´∀`)ノ☆*+.゚キャッキャ
恋愛を
軽く右から左へ受け流す
ひろの頭の中
文化祭の打ち合わせ?
頭に入ってきたぞぉ
再会だね
(^^)
恋愛ものですね~~ん
楽しみ♪
すぐ続きよみたくなってしまうなあw