卒業式の思い出 その2(サプライズネタあり)
- カテゴリ:学校
- 2009/03/12 12:19:28
卒業式と閉校式の後の日記。
昨日、予行のことを熱く語ったので、本番については軽めに・・・。
結論。
とっても素晴らしい式になりました。
予行の時よりも、自分自身緊張していなかったし、出だしの国歌でいい雰囲気で弾けたので、「あ、今日はイケる!」と確信した。
何より、生徒たちの声がすごく聞こえて、安心したのだ。
式は滞りなく進み、音楽もいいタイミングでいい演奏ができた。
卒業式、70周年記念式、閉校式と3つの大きな式典を一気に行ったけど、生徒の気持ちも切れることなく、本当にいい式だったと思う。
長く勤めていた先生や同窓生には、こみ上げるものがあった方が多く、特に校歌の場面では泣いていた方もあった。
自分自身、母校がなくなるという感覚はあまりピンとこないけど、いざその立場になったら同じように涙を流すと思う。
そんな大切な式典の音楽を任され、自分にとっても大きな経験になり、ラッキーだった。
育休中でしかあり得なかったことなので、本当に自分は運がいい。
これでまた今後にいかせる経験値を稼いだかな。
卒業生のみんな、本当におめでとう。
今後の君たちの未来が、素晴らしいものでありますように☆
ってことで、一連の式は無事終了♪
で、サプライズのこと。
実は、こんなことがありました。
→「mtv JAMMED」 アンジェラ・アキが卒業式で熱唱!
すごいでしょ。
びっくりでしょ。
あり得ないでしょ。
この件に関しても、私はラッキーだったってこと。
ホント、ツイてるよ・・・。
彼女の歌声とピアノ、創り出す空間・・・素晴らしかった。
久しぶりに本物の「魂の演奏」を聴かせてもらった。
予行のとき、学年主任から「明日はサプライズがあるから」とだけ聞いていて、まさかこんな大きなイベントとは・・・。
どうやら、生徒の一人が企画に応募し、当選したらしい。
いやー、びっくり。
彼女のために、前日3時間ほどかけてピアノの調律をしてくれていたらしく、おかげで私も気持ちよくピアノを弾けたってわけ。
アンジェラさまさまです。
同じピアノを弾いたってのは、結構自慢になるかしら?
最後に。
今日の式後、数人の生徒に会った。
どの子も2年という年月を感じさせないほど、無邪気に声をかけてくれて、嬉しかった。
少し大人びた顔つきになった彼らを見て、成長したんだなと実感。
「先生のピアノよかったよ」
そう言ってくれた、女の子。
「俺の名前覚えとる?」
と、ちょっと照れくさそうに話しかけてきた男の子。
「先生、写真とろー」
みんな、かわいいぜーーーーーーーーーーーーー!
で、帰り際。
車に乗っていた私。
窓越しに、女の子が見え、目が合った。
窓を開けて、少し話した。
彼女は当時、私も手を焼いていた生徒だった。
授業になかなか向かず、授業中こそこそ携帯をいじる仕草を見せたり、どこかやる気のない雰囲気をかもしだし、どう声をかけたらいいものか・・・そんな感じの生徒だった。
決して攻撃的な子ではなく、単なる「やる気がない」というタイプだったんだろうな。
彼女についてはよく悩んだのを覚えている。
そんな彼女が、別れ際に言ったひとこと。
「先生、ありがとう」
きっと、ピアノのことを言ったんだろうと思った。
もしかしたら歌唱指導のときのメッセージも何か感じていたのかもしれない。
とにかく、もう、ものすごく嬉しかった。
そんな言葉が彼女から出ようとは・・・。
そんな、心があったまる1日。
卒業式って、寂しいけどやっぱり素晴らしい。
最初から最後まで、感動しっぱなしの1日だった。
兼務校で、週1回の授業だけでしか関わりのなかった生徒たちだけど、こんなにも大きな喜びを与えてくれたことに感謝。
これからも、出会う生徒たちにしっかり向き合って、自分なりに精一杯の気持ちで送り出してやろうと思った。
私も、また成長しなきゃ。
・・・時々、この日記を読み返して、当時の気持ちに戻るようにしてます。
これからもたくさんの卒業式を経験するだろうけど、そのひとつひとつに思いを込めて送り出してあげたいと思います。
長文、拙文、読んでいただいた方ありがとうございました☆
ちなみに、この学校の生徒とはほとんど関わりがないんです。
というのも、高校の芸術科って選択制で、音楽科の教員はほとんど兼務での勤務を行っています。
当時、この高校ともう一つ同じ地区の高校に、私も兼務していました。
本務校は、もう一つの高校の方だったので、この高校には週に1日、授業のためだけに行っていたんです。
だから、音楽を選択した生徒のみ関わっていました。
こっちの高校では部活も持たず、あまり思い入れもなかったのが正直なところです。
でも、こうした経験をしてみると、「音楽の先生」って結構いいもんだなって改めて思えました。
進学校にいた頃は肩身の狭い思いをしていたこともありますが、この「音楽の時間」に少しでも息抜きができたり、ストレス発散ができたり、生徒にとっては「大切な時間」であったのかもしれません。
だから、これからはどんな学校に行っても、頑張って授業をしたり、生徒ひとりひとりと向き合っていけたらと思います。
私も、まだまだ未熟者ですが、色んな生徒と出会って、色々学んでいます。
これからもしっかり精進していきたいと思います!
特に、閉校する学校の卒業式となると、
生徒も教師も、思い入れが深くなるんだと思います。
音楽の授業って、たいてい受験には関係ない科目なので
生徒たちの参加意欲はどうしても低くなってくるものだと思います。
けれども、そういう音楽と言う科目だからこそ
語れる言葉があると思うし、訴えられる力があるのだとも思います。
生徒たちにとって、卒業式の直前は、(受験もあるかもしれませんが)
やっぱり卒業式に集中していくのだと思います。
その中で、今、卒業する自分たちを振り返ったときに
何が高校生活で大切だったのかを、思い起こすんでしょうねぇ。
で、その時に、
受験科目の先生は、勉強を教えることが中心になるから
一生懸命になるのは、ある意味、当然だと思うのですが、
音楽や、体育や、美術という科目は、
受験には関係ないかもしれないけど、一生懸命教えてくれたってことを
思い出すのではないでしょうか。
卒業式のときに、卒業への「思い」を語れるのは、
Igamanさんをはじめ、そういう先生の方が、
説得力があるように思います。
本当に素敵な思い出ですね^^
こういう思い出があるからこそ、また教員を続けたいって思う気持ちも
わかるような気がしますw
子どもたちも、Igamanさんのような先生と出合って
良かったんだと思います。
私も、この時期は自分のことやこれまでの色んな式のことを思い出します。
そうしたら、気持ちは当時に戻れるような気がして・・・。
アンジェラさんのライブは、式典が全て終わった後、卒業生へビデオ上映会を・・・との名目で再び集合し、そこからがどっきりでした♪
こんな卒業式(閉校式)に参加できて、私自身とても思い出に残りました。
卒業って、その場にいる誰もが特別な思いを抱きますよね。
>にぼしさん
「やれ歌えーーーー大声出せーーーーー」では、生徒は歌いません。
予行はどうしてもなかなか声が出ないのですが、たいてい本番は歌ってくれます。
生徒にとっては予行の「練習」って意味がないと感じるかもしれませんが、私から生徒にしてやれるのはこの「練習」の場しかないので、毎年全力勝負です。
どんなに鬱陶しい奴らでも、この瞬間はかわいく思えちゃいます(笑)
アンジェラさん、かなりの迫力でした~☆
そうですよね、いくら小手先で上手に歌っても、あんまり意味がなくって、
やっぱり歌おうという気持ちになれるかどうかが大事ですよね。
先生という仕事は大変だけれど、こういう瞬間があるからやめられない?!
ステキな卒業式、良かったですねぇ。
アンジェラ.アキさんの生演奏、いいなあ~☆
読んでて心が温かくなりました♬♪♫
自分の卒業式の時の嬉しさと寂しさを思い出してしまいました( ´_ゝ`)フフフ
それにしてもアンジェラ・アキが来るなんて本当に羨ましい(*´д`*)
私すっごく好きなんです❤(*◡‿◡人)❤いいなぁ。。。