いじめ
- カテゴリ:日記
- 2010/10/27 19:58:27
生徒諸君に寄せる 宮沢賢治
生徒諸君
諸君はこのさつ爽たる
諸君の未来圏から吹いて来る
透明な清潔な風を感じないのか
それは一つの送られた光線であり
決せられた南の風である
諸君はこの時代に強いられ率いられて
奴隷のように忍従することを欲するか
今日の歴史や地史の資料からのみ論ずるならば
われらの祖先ないしはわれらに至るまで
すべての信仰や徳性は
ただ誤解から生じたとさえ見え
しかも科学はいまだに暗く
われらに自殺と自棄のみをしか保証せぬ
むしろ諸君よ
更にあらたな正しい時代をつくれ
諸君よ
紺色の地平線が膨らみ高まるときに
諸君はその中に没することを欲するか
じつに諸君は此の地平線に於ける
あらゆる形の山岳でなければならぬ
宙宇は絶えずわれらによって変化する
誰が誰よりどうだとか
誰の仕事がどうしたとか
そんなことを言っているひまがあるか
新たな詩人よ
雲から光から嵐から
透明なエネルギーを得て
人と地球によるべき形を暗示せよ
新しい時代のコペルニクスよ
余りに重苦しい重力の法則から
この銀河系統を解き放て
衝動のようにさえ行なわれる
すべての農業労働を
冷く透明な解析によって
その藍いろの影といっしょに
舞踊の範囲にまで高めよ
新たな時代のマルクスよ
これらの盲目な衝動から動く世界を
素晴らしく美しい構成に変えよ
新しい時代のダーウィンよ
更に東洋風静観のチャレンジャーに載って
銀河系空間の外にも至り
透明に深く正しい地史と
増訂された生物学をわれらに示せ
おおよそ統計に従わば
諸君のなかには少くとも千人の天才がなければならぬ
素質ある諸君はただにこれらを刻み出すべきである
潮や風......
あらゆる自然の力を用い尽すことから一足進んで
諸君は新たな自然を形成するのに努めねばならぬ
ああ諸君はいま
このさっ爽たる諸君の未来圏から吹いて来る
透明な風を感じないのか
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「生徒諸君に寄せる」宮沢賢治です
社会も学校もこの様な感じなら良いのにね
ある意味、”いじめ”をする人間は未熟な人間です
人間は個人では生きていけません、その為に社会を作り集団で生き延びてきたのです
社会とは互いに思いやる心が必要で、集団の長はその術を子供の頃から学んできまし(子分→ガキ大将)”いじめ”をする人間はその育った環境のせいで相手の心情を読み取ることが出来ません、その時点での社会不適応は”いじめるる側の人間”といえます。
全ての生物は自らの遺伝子を残すため、相手より上位に立とうとします、能力のある者はそれで 無い者は相手をより下に蔑む事で優位に立とうとします、”子分の痛み”を知っている者は下位の心情も理解できます、でも知らない者に それは無理です
欲望=上位に立とうとする意思とすれば 社会性を伴わない欲望はいずれ自己を破滅させる事になりかねません。
”彼”にとって”社会”は初めから存在していないのですから。
ーーーーー暗い話ですみませんでしたーーーーーー
学校で教育する先生まで「大人」でないことが多い。
そんな人たちが子供に“社会”というものを与えられるはずもなく……。
いじめをしたことはありません、
されたことはあります。
でも昔はまだよかったです。
あたしには守ってくれる友達がいたから。
今のいじめは陰湿で、どこまで他人の心の痛みがわからないのかと
情けなくさえ思います。
何か聞いたことあるっ!