機動戦士ガンダム 公国の威信20
- カテゴリ:自作小説
- 2010/10/29 17:01:11
ガプスレイは、ティターンズの新型MSだ。
それに立ち向かっているゲルググもリックディアスも
旧式の部品で改良された古い機体、その戦いは死闘を極めた。
ガプスレイがサーベルで斬り付けるとゲルググは
相手を蹴り剥がし、ミサイルで追撃した。それをガプスレイはヘッドバルカンで迎撃した。
その傍らでリックディアス2機とバーザム2機は
ビームライフルによる銃撃戦を繰り広げていた。
時折、猛然と襲い掛かるニフルヘイムの主砲の雷撃が
戦いをティターンズ優勢に見せていたが、パイロットの腕が、
圧倒的にA.E.R.のほうが上だったために五部と五部の戦いだった。
そんな応酬が続き、とうとうティターンズ側のスタミナが切れ始め、
ガプスレイ達は押されていった。
そんな状況に業を煮やし、ニフルヘイムは2機、増援のガプスレイを送り込んだ。
「しっぶとい奴ら…」
レイリーのぼやきを知ってか知らずか、5機になったガプスレイ隊は
勢力を盛り返した。技量に勝る相手に、数で押し勝とうとしていた。
しかし、それも長くは続かなかった。
ゲルググがミサイル、1機のリックディアスがバズーカで弾幕を張って敵の動きを止め、
もう1機のリックディアスがクレイモアを振りかざした。
爆炎が一気に2つ、広がった。
さらに、仲間の仇を討とうと、躍起になる残りのガプスレイを
リックディアスはビームライフルで狙い撃ち1機、
レイリーはマシンガンで蜂の巣にし2機を倒した。
MSを一気に5機失ったニフルヘイムは、
落ち着きを取り戻すように、艦砲射撃のみに切り替えた。
それを見て、レイリーは笑みを零しながら、
コクピット前部モニターの下にある赤いスイッチを叩いた。
そして、ゲルググの右人差し指の付け根から、
白い煙幕を引いて信号弾が放たれた。
その直後、ニフルヘイムの左舷後方から爆炎が上がった。
そして、その衝撃で左舷側のエンジンが止まった。
そこには、ヴァレンスィアが佇み、主砲から、うっすらと煙を引いていた。
すぐさま、全カタパルトがフルパワーを発揮し、リックディアス2機とジョゼフのゲルググ、
間髪いれず、ケンプファーと、マコトの百式、カレンのウラノスが飛び立った。
ジョゼフのゲルググはビームピストルを手甲のようなシールドつきの
3連ビームガン2丁に持ち替え、両腰には130mm副砲が追加装備されていた。
百式も、量産型ゲルググ用のシールドとビームライフルで
武装されるなど、どの機体も、この戦いのために改良されていた。
そして、ジョゼフはヘッドセットのマイクに向って叫んだ。
「さァてとっ、大逆転といこうかァッ!」
やっぱりあんまりガンダム知らない~@∧@