レポート① 「ポーランドの遥かなる光」
- カテゴリ:アート/デザイン
- 2010/10/30 17:03:40
マジに書いて、めっちゃ長いです>< おまけに①だしなあ^^;
嫌な人はスルーしてください。
今回の展示作品の一部がのってるホームページアドレスはこちら↓
http://www.suntory.co.jp/culture/smt/gallery/
1、ポーランドについて
ポーランドは不運な国だった。
中世までは王家を中心に、東から中央ヨーロッパの強国として栄えていた。
だが、近世に入ると、ドイツ、ロシアやオーストリアなどに国土を分割され、一度は地図の上から消えてしまった。
なんとか国として復興した後も、ナチス・ドイツに侵略され、国の象徴ワルシャワ王宮は破壊された。
その後も各国の思惑に振り回され、社会主義の鉄のカーテンの一員となってしまった。
だが、ベルリンの壁崩壊へとつながる冷戦終結の狼煙は、この国から始まった。
先代の革命的な法王ヨハネ・パウロ2世もこの国の出身だ。
最初に地動説を唱えたコペルニクス。
ラジウムを発見したキュリー夫人。
男装の女流作家ジョルジュ・サンドと熱烈に愛し合った作曲家ショパン。
社会主義から脱却して、ポーランドを民主化したワレサ元大統領。
意志の固い国民性故なのか、偉人も多く輩出している。
なお、破壊されたワルシャワ王宮は、国民の寄付と協力の元、破壊以前の姿のままに再現され、今に至っている。
2、レンブラント~遥かなる光~
そんな国からやってきた、レンブラントの絵画2点を始めとする数々の工芸品。
最初に出迎えてくれたのは、国王ヤン3世ソビエスキの彫像と、重厚なタペストリ、それと王宮所蔵の銀器の数々だ。
どっしりとした銀製の聖杯や精緻な彫金と象嵌が施された水盤や燭台。
人の目を引くには充分。
人が鈴なりで近づけない。
それでも、その豪華さも魅力も堪能できた。
その次が今回の目玉レンブラントだ。
日本初公開の2枚の絵画は、並べて飾られていた。
正確にはもう一枚展示されていたけど、このレンブラントが目立ちすぎて思い出せない。
レンブラントはオランダの画家で「夜景」の作品が有名だ。
彼の絵画の最大の特徴は「光」の演出だろう。
どこからか投げかけられる「遥かなる光」に照らし出された絵画の人物たち。
光と影の対比と、人物が織り成すドラマ。
その一瞬を、絵画というひとコマに鮮やかに描き出している。
それは、今回の絵画にもうかがえた。
誰もが熱心に見ていたのは、レンブラントのモナリザと呼ばれる「額縁の中の少女」だ。
十代の少女は正面からこちらを見つめている。
ふっくらとした頬と、柔らかそうな巻毛、濃い紅のビロードのドレス。
その少女が額縁の中から身を乗り出そうとしている。
もう一枚は「机の前の学者」
意志の強そうな目をした老学者が、書写台の前でペンを手になにか思索している。
黒の毛皮の上着と、黒の帽子、黒の胴着。
レンブラント特有の「光」に照らし出された表情が印象的だ。
私がより心強く惹かれたのは、この老人の絵画だ。
普段なら、綺麗なかわいいお嬢さんに惹かれるが、今回は老人に軍配が上がった。
理由?
好みの問題としかいえないが、この絵画の方によりレンブラントを感じたからかもしれない。
レンブラントは画家として人生の前半に大成功を収め、美しい妻サスキアと結婚して人生の絶頂期を迎えた。
富と名声、妻の愛とかわいい子供たち。
仕事の依頼もたくさん入ってくる。
ところが好事魔多し、最愛の妻の死、誕生した子供たちの重なる死、不況のため激減した仕事の注文。
逼迫する経済状況のため、借金や収集した美術品を売って急場をしのいだが、とうとう破産の憂き目にあった。
唯一生き残った成人した息子も病に倒れ、先立たれてしまう。
老齢と孤独のうちに死を迎えたレンブラント。
彼の追い求めた遥かなる光は、さらに強さをまして現在の私たちに何かを訴えかけている。
祖国が地図上から消えるってどんな気持ちやろうね。
日本も一歩間違えたら、そうなってたかも知れない。
そうなっても、ポーランドのように強固な意志で立ち直れるかな?
・・
多くの悲劇の中にも不屈の魂を感じる民族性ですよね。
うわ、それはきつい~消えちゃうのはがっくりくるなあ><
昨日、人出がすごかったでしょう?
レポートが役立ってよかった^^ 書いたかいあるもんなあ♪
りんちゃんも学者の絵の方が良かったんや。
彼のしてた首飾りも、綺麗やったよね。
白のハイライトが本物みたいで。
やっぱり、本物みないとなあ。
これだけは、私もそう思うあ^^v
自分へのお土産、私は買い損ねてしまった><
お土産あさるオバチャンに恐れさしてもうてwww
行ったよ良かったよ 感動したよー
ラトちゃんのような素晴らしいレポートは
私のように余韻をしみじみ~の人に ほんま助かる~
私も学者の方が心に残ったよー
あの胸のネックレスの輝きは、見た人にしか伝わらんよねー
まだ目に焼き付いてるわー
2000円の本にも あの輝きは表現できてなかったもん。
見た人だけの本当の至福❤
「エミリア・ヴウォトコフスカの肖像」←ポストカード
「ロザリア・ジェヴスカの肖像」←ポストカード
「ジグムント3世の円柱から見たクラクフ郊外通り」←クリアファイル
以上3点が自分へのおみやげ~~~
気がつくと、面白い展示はいつのまにか終わってる><
このパターンはほんまに残念やねえ。
かといって、忙しいとチェックいれるのも一苦労やしなあ^^:
ほんまにいっしょに行きたかったよ~。
1人で見るのもいいけど、やっぱりいっしょに見にいきたいもの。
次、なにか面白い展示があったら是非いっしょに見にいこうね^^
「夜景」の絵をレンブラントに描かせた街では、年に一回、この絵を人間で再現してるらしい。
以前、NHKでその様子を放映してたよ。
隊長の役なんて、取りあいやとか^^
今回の展示は期間短すぎるよなあ。
なんとか滑り込みで見たけど、もう一回行きたいのになあ><
いかんな~って、そんなことないですよ^^
人の「好き」はそれぞれ違います。
私は、スポーツの事は、一部をのぞいてちんぷんかんぷん。
バレーなんて、どこが強いのか新東洋の魔女でストップしてますって^^;
レンブラントの絵画は、わかりやすくて、そして謎もおおいんですよ。
そこが魅力でもあるかな?
私が知ってる事は、偏ってるし知らない事もたくさんあります。
好奇心の赴くまま、あれこれ雑学勉強中ですw
ありがとうございます^^
絵が好き、歴史が好きが重なった結果、こんな風な絵の見方をするようになっちゃってw
純粋に絵を楽しむほうが、ほんとうはいいのかも知れへんなあ。
見るのではなく、心で感じろとよく言われたなあ~w^^:
な~んか最近いろいろ見過ごしてるな~~~!
なんで、もう終わっちゃうの~(涙)私が行くまで待っててよ(ワガママ)
他の絵も、スポットライトみたいに光が当たっている所と、対照的な暗い部分が印象に残る☆
やっぱり、見に行きたかったなぁ~~
でも、明日も時間ない……><
昨日は その ポーランド との対戦でした
日本の歴史も 自信がない私・・・ いかんな~と身の引き締まる思いです^^;
17世紀の写実派が好きです。抽象画は良さが分かりません。
素人には一番分かり易いと思います。
しかしラトさんいろんな事御存じですね。
いつも感心しながら読んでいますよ!
美術についてとても詳しいんですね。
自分が好きな画家の人生や生き方を知ると
また違った視点で絵画を見れますし、参考になります。