NASA火星移民計画
- カテゴリ:日記
- 2010/10/30 23:41:33
今年の4月にアメリカ大統領オバマさんが2030年を目安に有人火星探査をすると発表した
そうですが、今回はそれよりも数倍難しいと思われる火星移住がニュースになってます。
http://rocketnews24.com/?p=53499
火星へ移住する・・・
つまり火星への片道切符と言うことらしいです。
火星には一応大気があり、水分もあるようですが・・・
空気と言うか、酸素が無い。
地球の空気の主な成分は
窒素 78.084%
酸素 20.946%
アルゴン 0.934%
二酸化炭素 0.032%
だそうですが、火星の大気の成分は・・・
二酸化炭素 95.3%
窒素 2.7%
アルゴン 1.6%
と言う感じで、気温が赤道付近の昼間の暖かい時で-20℃、夜は-90度、北極や南極
にあたるところは更に-120℃ほど寒いそうです。
水は一応あると言われていて、物凄くごくまれに雲が観察できるそうです。
ただ寒いので雨は降りません。 雪はごくまれに降るそうです。
それだけ聞いていると、火星に住めるかも? と思いたくなる人も居るかもしれませんが、
気圧が低いのです。
火星自体が地球の10分の一の質量しかなく、地球より小さな天体と言う事もあって、
重力が地球の4割ほどしかない。
80キロの体重のヤツフサが火星に行くと、
体重が32キロになれる素敵な場所だ。
その為地面にいろんな物を吸い付けて置く力も弱いので、火星の空気が遠心力で飛ばされ
たと言う話もあるほど空気が薄くて、気圧が6~7ヘクトパスカルしかない。
名古屋の様な場所では気圧が下がると大騒ぎで、920ヘクトパスカルの低気圧(熱帯性)
が1959年に来た時には死者、行方不明者が多数でて、後に伊勢湾台風と言われたりした
位大変です。
何故なら普段の気圧は1013ヘクトパスカル(1気圧)もあるからです。
ちなみに世界で一番高い山、エベレストの頂上の気圧はその3分の1と言われています。
気圧が3分の1でも呼吸が殆ど出来ないのに、火星は160分の1しかなく、酸素も有りません。
極端な話ばかりでわからないかもしれないのですが、名古屋のヤツフサが東伊豆で
ダイビングをした帰りに、箱根峠にさしかかった所で高山病になって気持ちが悪くなり、
入院するようなものです。
ヤツフサ相当頭悪くないか?
箱根峠なんて馬でも越すじゃないか! 箱根駅伝見たこと無いのかよ!
そんな低い場所で高山病になるわけが無いと思うかもしれませんが、
ダイビングで気圧の高い海の中に入った後に低い山でも減圧症にかかる事はよくあります。
西伊豆でダイビングして東京に帰る人が箱根で減圧症にやられて入院する人も予想よりも
多くいるようです。
昔グロ映画でナチスが実験をして、部屋の空気を抜いてどけだけ気圧の低い所で人間が
生きられるかと言う実験をすると言う酷い映画がありましたが、作り物でもかなり酷い話
だと思いました。
気圧が低いと言うのはそれだけ過酷と言う事です。
映画の中で気圧が致死基準の3分の1以下になったところで目や鼻から血が出て死んでましたが、
実際に血が出る事は無いでしょう。 でも体中の毛細血管が切れてあざになって死ぬ事は
間違いないです。 (旧ソビエトソユーズ11号帰還モジュール空気漏れ事故と同様)
そして水があるといいましたが、タクラマカン砂漠(ウイグル語で生きては帰れない)より
少ない量しか観測されていません。 タクラマカンでは体の15%の水分が奪われると
脱水症で死ぬと言うとても過酷な場所です。
でも火星は・・・
タクラマカン砂漠より水がなく、
南極より寒く、
エベレスト山頂より空気が薄く、
周りは砂漠で植物も生えてない場所
片道切符で開拓に行くと言うのは相当の訓練と凄い機械を持ち込んでも、何ヶ月生き残る
事が出来るのかわかりません。
潜水艦の様に引き篭もって核燃料で25年間酸素発生装置を動かしたとしても、食料は
どうするかと言う事になります。
ましてや開拓ですからね・・・
南極開拓の
方が楽じゃない?
Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)
ガンバレNASA!
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
その番組見たかった ><
僕が見たことのある映画では、たしか・・・
火星をテラフォーマしようとして、地球から大量のコケを送ったのですが、
風邪か原因不明事態が発生してコケが無くなっていくと言う話でした。
同じ様になぜか宇宙船が故障、着陸船の墜落、怪我をしても治療が出来ないので
諦めて死を待つ、持って行ったロボットが暴走して人類を襲う等の事態になって、
最後は1組のカプール以外死亡と言うオチで終わりますた。
低重力障害が一番問題なのですね・・・
確かに成長期に一気に背が伸びた友達に肺気胸になった人がいます。
地球上でもなる病気なのに、重力が小さかったらひどい事になりそうですね・・・
あと骨粗しょう症とか、心臓肥大とか、循環器系の疾患は大人でも直になりそう。
一番怖いのは尿路結石になりやすくなることなんでしょうねぇ・・・
尿路結石は内臓疾患の中で一番痛いそうですから。 (^_^;)
火星にいく特攻野郎は・・・
うーむ・・・
チャック・ノリスかな?
行く途中で船体に亀裂が入ったり、病気になり死ぬ奴が出たりで、クルーには医師免許を持ってる奴もいるのですが、何せ薬が無い。
トラブルが起こっても地球から救援艇を派遣するにも追いつくまでに数ヶ月・何年もかかる。
そんなこんなで辛うじて火星に着いても、基地建設中に嵐に襲われ死ぬ者、作業中に宇宙服に傷が付き酸素が抜けて死ぬ者、さんざんです。
極の氷を溶かして酸素を作り出すテラフォーミング(地球化計画)も考えてますね。
空気ができてもやはり問題は重力のようです。
低重力では人間は生きていけないようです。
若田さんや野口さんもISSで長期滞在しましたが、それでも数ヶ月。ロシア人でさえ1年ちょっと。
火星への片道切符の旅、誰が志願するんでしょうねえ?