無事帰還しました!?
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2010/11/03 17:57:16
安寿、
「八ヶ岳、死の彷徨」より
無事下山しました!
…死、死ぬかと思った…。
私が登る数日前、
八ヶ岳にはかなりの雪が降ったらしく…
隣の南アルプスも、
遠くの富士山も、
山頂付近がうっすらと雪景色なのに、
八ヶ岳だけ、しっかり雪景色。
こりゃ、あかん。
私の出番ではない…。
しかも、あれ? 人がいない。
例年だとこの時期、
今年最後の八ヶ岳登山だと、
おおぜいの人がどっと押し寄せる時期なのです。
ところが今年の祝日は週の中日。
ですから、山道でほとんど人に出会わない。
テント場所まで辿り着く間に、
すれ違った人は10人に満たなくて、
上の方の状況を聞こうにも、
そっちから来た人はほとんどいない。
数少ない、
そっちの方から来た人の話は、
「冬山のよう」。
げげげっ、
安寿は冬山は登らないことにしているのです。
どうしよう。
まあ、とりあえず、今日のテント場、
日本で標高第二の本沢温泉に到着したのですが、
テント場に…、
だ、誰もいない…。
ひええええええ~。
しかも、パウダースノーの雪までちらほらと舞っていて、
上空では風が轟々と唸っている。
本沢温泉は、野外にある露天風呂、
それも、更衣室とか男風呂・女風呂といった仕切りの一切ない、
ワイルドすぎる露天風呂で有名なのですが、
その露天風呂に手を入れてみたら、
「ぬるい~…」
外気は午後3時頃で5℃。
この天候と気温では、
更衣室がなくても仕切りがなくても、
わざわざ覗きに来る人なんかいないことは確実なんですが、
こ、この気温で、
ぬるい温泉なんかに入ったら、
本当に死んでしまう…。
結局、
本沢温泉の山小屋の内湯に入ることにしたですが、
あちゃ~、
休日前の山小屋なのにお客が一人もいない…。
しかも、山小屋は薄暗く…。
そもそも山小屋は夕方にならないと発電機を廻さないので、
薄暗くても仕方ないのですが、
全館、スタッフ以外に人の気配というものがなく、
どこもかしこもが、もぬけの殻。
客らしい人が私一人しかいないこの雰囲気が、
たまらなく不気味。
お湯はとてもいいのですが、
この効き目は温泉の霊気なのか、
それとも人気のない温泉宿が放つ妖気なのか…、
うううう~、
じわじわと何かが背後に来てます、ずしりと肩に効いています~。
とりあえず、どよ~んと暖まってテント場に戻れば…、
あ…、テントの廻りにうっすら雪が積もっている…。
つまり、パウダースノーの雪が、
テントの上に降り積もらず、
テントの廻りに滑り落ちていたわけで…、
これはますますもって、やばいぞ。
本沢温泉のスタッフに私が計画したルートを伝えて、
アドバイスを求めたら、
「この秋、雪が降ってから、まだ誰もそのルートを降りてきていない」
「そのルートならすぐ山影に入るから、上でも突風に飛ばされることはないよ」
つまり、頂上付近は一歩間違うと、
突風に飛ばされそうな感じなんですね…。
これは、やっぱりまずいなあ。
私、山登りに命を賭けようなんて思っていません。
テント場にぽつんと一つだけ張られている私のテント。
夕飯に作った、
オニオンスライスとイワシ缶のサラダ、
具だくさんのラーメン、
そしてワインとチーズを愉しみながらも、
明日の予定をどうするか、
うーん、迷います。
判断がつかないので、
さっさと寝てしまうことにしちゃいまして、 ☆\(ーーメ)
寝ている間に寒くないように、
持ってきた着替えやゴアテックスの雨着をしこたま着込んで、
シュラフの中に。
でも、寝ている間もずっと考えている。
どうしよう~。
どのルートを採るべきか、
それともこのまま降りるべきか。
夜中に何度も目を覚ましながら、
悩んでいる。
で、朝、
起きた時に決断。
これだけ迷うということは、
私の中で不安が大きくなっているということ。
山登りは確実でないとダメ。
行けるという自信がないとダメ。
だから、降りることに決定。
ちなみに朝の気温はテント内で2℃。
そうと決まれば、
ぐずぐずしてはいられない。
そそくさと朝御飯を食べて、
テントを撤収し、
長い林道を麓まで、
すたこらさっさと、ひたすら下山。
下に降りれば降りるほど、
のどかな秋の日差しに照らされた、
綺麗な紅葉の山道となっていくのですが、
振り返れば、
八ヶ岳頂上付近は雲に覆われ、
真っ白い雪と
黒々とした岩肌が
色彩のシンメトリーを見せている。
まあ、今回はこれで良しと言うことで、
来年、またトライアルしましょう。
これで今年の山登りはおしまい。
山ガールならぬ山姥ガール、
いえ、ただの山姥も命は惜しい。
ともかく、ああ、無事でよかった~!
まあ、私はケチなので(笑)、
いつも安全第一で行動するように、
プログラムされているのですよ。
長閑な秋の日差しの下、
八ヶ岳の裾野歩きは悪くなかったです。
>☆まゆ☆bB♪さん
今、八ヶ岳周辺の気象庁観測データを確認したのですが、
10月末から急激に気温が下がり始め、
11月に入ると麓の方でも、
一気に最低気温が零下を割り込んでいますね。
つまり、
今年最初の厳しい寒波到来の最中に、
登ってしまったわけです。
富士山では強風で飛ばされて、
一人遭難したみたいですし… (^^;
呑気な事を書きこみしてごめんなさい。
自然は侮れないですね。
無事の御帰還、ふ――ッと一安心です。
よかった。。。
無事に帰ってこられてよかったです。
賢明な判断だったと思いますよ
なぜなら私は登山に関して無知ですし、
登山に詳しい安寿さんがそう判断したのなら、
それは賢明な判断に違いありません^^
ワイルドでも、熊には会いませんでした。
あれだけ寒いと、もう冬眠しているんでしょう。
無事の帰還おめでとう!!
なかなか、ワイルドな体験でしたね!!