合掌、佐野洋子さん
- カテゴリ:人生
- 2010/11/05 17:05:46
20100915のブログでこのようなことを書きました。
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プロフィールのところにも書いているのですが、
ゆっくりと
ほんとうにゆっくりと
佐野洋子さんの『シズコさん』を読んでいます。
(もう読み終わって、次の本が掲載されています:安寿)
母と娘、
二人の間にある
幾重にも積み重なった愛憎。
捨てようとして
捨てられず
手を差し伸べては
ガブリと噛まれる。
そんな親子の関係。
この本を読みながら、
私はある予感に怯えています。
佐野洋子さんの訃報…。
(自らのガンを公にしてから、
もう5年以上になる。)
いいえ、
密かに彼女の死を
私は願っているのかもしれない。
彼女の母がそうであったように。
「おまえが死ねばいい」と…。
そして、取り返しがつかなくなって、
ようやく、人は仏になれる。
人間は恐い生き物だと思います…。
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そして、今日11月4日、
佐野洋子さんの訃報を知る。
「取り返しがつかなくなって、ようやく人は仏になれる」
私という空っぽの瓶の底には、
後悔という名の澱ばかりが溜まっていく。
それが生きていくということ。
私にとって生きていくということ。
今日、私は飲んだくれてしまおうと思います。
是非、読んでみてください。
おかあさんが惚けてしまって、
人が穏やかに変わった時、
和解は突然に訪れます。
でも、そのことを
おかあさんはもう理解できない…。
私にも似た経験をし、いまだに進行中。
私も是非読んでみたいと思いました。
興味深い本を紹介してくれて有難うございます。