Nicotto Town


夢と空と雲


綺麗な黒は私の夢 4

「うー…何か慣れない…てか、浴衣なんて、幼稚園以来だよ…」

「そりゃあ、そうだよ。小学・中学の夏休みなんて、あんたは____」

「うっ、うるさいよお母さん…」

下を向きながら答える…

「良いでしょ、事実なんだから。」

「でも…」

「でもじゃない、待ち合わせ遅れるよ?」

「あっ…行って来まーす!!!!」

「ホント…元気な子だね…」


―第4話―


―お祭り?―


うー、下駄で走るなんて無理だよ…

足の親指と人差し指の間が早いことキブになる…

そんなことを考えながらついた待ち合わせ場所…

まあ、学校だ。私の家と零の家からは近いから。

あっ、人影だ!!

おーい、と声をかけようとした時だ…

「明日香!?」

厚樹君だ…えっ?何で???

待ち合わせてたのは、零だよ??

≪タタタタタタタタタータタ≫

コレは…電話だ…

携帯を取り出し、「もしもし」と返事をした…

『合流できたみたいだね…』

零の声…え??

『あたしの作戦成功だね…』

「えっ?」

『じゃあ、二人で楽しんで来てね~』

「えっ!ちょっ―ピーピーピー

切られた…

「どうか…したのか…?」

「いや、何でもない…そういえば、厚樹君は誰と待ち合わせ…?」

自分で聞いておいてなんだが、すっごい胸がズキズキしてる…

「・・・・零…」

「へぇ…そうなんだ零と…えっ??」

「今日の7時から学校来いって…」

うーん…つまり、零は私と厚樹君とでお祭りいかすきだったということね…

「厚樹君…零は変なことを企んでいただけみたい…」

「そうか…」

何かジロジロ見られてるような…

「お前…零と縁日行く約束してたのか…?」

「うん…って、盆踊りだけど…?」

「いや、今日は縁日だぞ…?」

厚樹君は私の手を引っ張り、少し歩いて一枚の張り紙を指差した。

そいこには、今日、縁日があると書いてあった張り紙だった。

「・・・・・。」

「俺の言ったとうりだろ?」

「はい…」

「「・・・・。」」

少しの沈黙…

何か変な空気になった…(あわあわ

「縁日俺と行くか…」

そっぽを向きながら厚樹君が言う。

何でそっぽを向くの…?

私はそんな疑問を懐きながら、勇気を振り絞って返事をした。

「うっ…うん…」

お願い…ふざけとかなしだよ…?

「・・・・・よし!じゃあ行くか!!」

グイッ

「えっ?」

私の腕を引っ張りどんどん先へ行く厚樹君…

ちょっと…ちょっと…浴衣&下駄だから走り辛いんだけど…


―第4話―

―お祭り?―END

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2010/11/07 15:44
一揆読み中b



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